「偽装質屋」通いが止められない年金高齢者!超高金利96%でも「助かってる」

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国の公的年金担保融資利用者をターゲット

   偽装質屋に通う人たちにはある共通点がある。年金担保の国の貸し付け制度(公的年金担保融資)を利用していた。福岡の66歳の男性は3年前、仕事用の車に限度いっぱいの97万円を借りた。返済は7万円。生活費が半分になって、偽装質屋のお世話になった。昨年2月(2012年)、母親が亡くなって葬儀費用が必要になった。まだ前の借金が35万円残っているので国からは借りられない。すると、偽装質屋は35万円を融資して国の借金を返済させ、新たに94万円を借りさせた。そこから35万円と利息5万円を取ってお終い。男性には94万円の借金が残ったが葬儀は出せた。「借金しても葬儀だけはと思っていた。だから業者が悪いという感じはしない。むしろ助かった」という。高齢者の助けになるいい公的な制度がないということではないか。

   弁護士の宇都宮健児氏によると、公的なシステムはあるが、借金が引き金になってでヤミ金へ走るケースが出たり、焦げ付きが多いからと宣伝しなかったり(社会福祉協議会)で、偽装質屋のようなものがはびこる余地をつくっているという。「日本版グラミン銀行が必要です」と話す。

   そうだ、東京都だって高齢の低所得者に融資する銀行をつくっていたら、あんな無様なことにはならなかったかも。そういえば、宇都宮氏も都知事選に立候補したんだったな。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2013年4月11日放送「『偽装質屋』狙われる高齢者たち」)

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