村上春樹3年ぶり新著に深夜の行列!「有給休暇とって読む」

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   作家・村上春樹が3年ぶりに書き下ろした長編小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が12日(2013年4月)午前0時から発売になった。

   ハルキストと呼ばれるファンが深夜営業の書店に列を作って発売をなか、カウントダウンが始まる。店内カウンターに積み上げられた本は表紙が見えないように黒い布がかぶせられ、0時とともに取り払われる念のいった趣向だ。

アマゾンの予約たちまちトップ

   中山美香リポーターが書店の列にいた。手にした女性は拳を振り上げ「ヤッター」。なかにはこんな男もいた。「あす有給休暇とってばっちり読もうと思っています」

   東京・神田神保町の三省堂書店本店でも、正面の看板を「村上春樹堂」に3日間だけ変更して新作騒ぎを盛り上げる。出版元は文藝春秋社だが、3年前の「1Q84」(新潮社) と同様、事前情報はタイトル以外一切なし。内容はもちろん、表紙のデザインも秘密だった。そんな趣向がハルキストの心を揺さぶるのか、ともかく大騒ぎで、しかも売れている。アマゾンには予約が殺到し、今月6日時点で、文学評論部門のベストセラー第1位、2万部を超える予約数となった。

   発売と同時に購入しわずか2時間半で読み終えたという中山に司会の加藤浩次が「内容をちょっとだけ教えて」というと、「正直、面白かったです」

   文芸評論家の鈴村和成氏は「第2弾として、外国で評価されたものが日本に入ってくる形で、また影響力が加わっていくと思う」と語る。村上作品がこれほどの騒ぎになるのも外国での評価があるからということか。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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