空間の秩序を一瞬で変えてしまう達成感や一体感
ときにただのバカげた遊びと見られるフラッシュモブを、NHKが取り上げた意味とは何だったのか。番組がもっぱらご執心(スタジオゲストの選択も含めて)だったのは、フラッシュモブ参加者の意識や効用、無意味さのなかにじつはある(かもしれない)意味、社会的なコンテクストの読み解きといったことであった。
フラッシュモブに詳しいというゲストの伊藤昌亮・愛知淑徳大学准教授は、「(参加者が)肩書や名前を捨てて、それまでつながりのないところでつながって、空間の秩序を作り変えてしまう。そこに達成感とか一体感があるんじゃないか」などと話していた。
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2013年4月9日放送「世界が熱狂するフラッシュモブ~新しい『群衆』の力~」)