北朝鮮は本当にミサイルの発射ボタンを押すのか。「とくダネ!」は何回かに分けて、きょう10日(2013年)にも発射されるかもしれないといわれている北朝鮮ミサイルの動向を報じた。
事前予告なくどこに飛んでくるかまったく不明
木下康太郎リポーターが自衛隊のミサイル迎撃用地対空誘導弾「PAC3」が配備された市ヶ谷・防衛省を見下ろす場所から伝える。「PAC3はすべて北朝鮮の方角に向けて配備されています。その周辺に自衛隊員の人影は見えませんが、緊張感が伝わって来ます」
笠井信輔キャスターが「北朝鮮が発射しようとしているのはムスダンと見られています。ムスダンは移動式のミサイルで、すでに北朝鮮の東海岸に複数配備されています」と語り、これまで北朝鮮が発射したミサイルとムスダンとの違いを写真で示した。
メインキャスターの小倉智昭「ムスダンの射程距離は4000キロと言われています。これに対しPAC3ははるかに短い。ムスダンが発射されてから迎撃態勢に入るわけで、慌ただしい動きになるでしょう」
笠井「昨年のミサイル発射の際は、事前に北朝鮮当局が飛行ルートや方向性を国際機関に通告していました。しかし、今回は何の通告もなく、どんなルートでどこに飛んで来るのかがまったくわかりません」
ムスダンだけでなくテポドンも発射
フジテレビ・ソウル支局の青山支局長は「韓国国防関係者によれば、ミサイル発射は数日間にわたり行われる可能性があるということで、ムスダンだけではなく、テポドンも発射されるかもしれないということです。聯合通信は北朝鮮の地下核実験場に通じる道路が封鎖されたと伝えました。ミサイル発射と核実験が同時に行われるかもしれないという見方も出ています」
小倉は「操業が止まった開城工業団地にはまだ400人の韓国の人が残っています。操業していた企業のうち123社は中小企業で、操業停止で倒産という会社が出るかもしれません」
まあ、韓国や日本、アメリカがこうして騒ぐことが北朝鮮の狙いなのだろうけれど、コメンテーターのデーブ・スペクター(テレビプロデュサー)は「金正恩第一書記の行動は、警察官に一方的に絡んでいく子供みたいなもの。聡明な指導者なら、韓国との関係改善を図り協力関係を維持しようと努力するはず」という。国連などの経済制裁が相当にこたえているということなのだろう。