ハンコ職人なり手がいない!訓練校「存亡の危機」卒業生の就職率100%

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   ハンコ職人の学校があるのをご存じだろうか。その名も「神奈川県印章高等職業訓練校」(神奈川県・横浜市)だ。学生は基礎からハンコの作り方を2年間学ぶ。ところが、いま存続の危機を迎えているという。

   原因は生徒数の減少だ。今年(2013年)は4人の新入生が入ってきたが、昨年は生徒数が3人まで落ち込んでいた。

   「青山印房」を営む、印章職業訓練協会の青山尚文会長は「5名未満になってしまうと、補助金をカットする場合があると言われているんです。去年は冷や冷やしてました」

機械化で消えていく日本独自の手彫りの技

   学生減少の背景には機械化の浸透による手彫りハンコ屋さんの減少がある。1989年には4500人(会社)いた全日本印章業協会会員が、現在は150人になってしまっているという。減少傾向に歯止めがかからないが、日本独自の技術をこのままなくしていいものか。

   岡安弥生キャスターは実印を作ってもらった。「(作ってもらうと)彫刻証というのがもらえるんです。材質とか書体が書かれていて『唯一のものですよ』と証明で、これがあると偽造も防げます」

   司会のみのもんた「ボクも実印、銀行印、普通の認め印と3つ、手彫りのハンコを持ってます。日本独自の貴重な技術ですよ。この技術は残したいですねぇ」

   もっとも、光明はある。学校は地方からの卒業生に神奈川県での就職あっせんをしている。引受け先がない場合は、会長自身が営む「青山印房」で雇うこともあるという。

   「勉強したいという学生をむげには断れない。できるだけチャンスを与えようと思ってます」(青山会長)

   子供の就職に頭を悩ましているあなた、日本が世界に誇る「技術者」に育ててみるなんて手もあるんじゃないかな。

(ヤスベエ)

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