サッチャーもし日本の首相だったら!?経済低迷・財政悪化に荒療治

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   イギリスのマーガレット・サッチャー元首相が8日(2013年4月)、脳卒中のために亡くなった。87歳だった。経済が低迷し、財政が悪化の一途をたどった英国病のどん底にあった1979年に、英国初の女性首相に就任した。

「転換するのはあなたたち。私は意志を変えない女」

   3期11年の間に、内政では「小さな政府」を掲げて国有企業の民営化や規制緩和を進め、外交では冷戦下の旧ソ連に対する強硬な姿勢から旧ソ連のメディアに「鉄の女」の異名を付けられ、フォークランド紛争では国内の慎重論を押し切ってアルゼンチンと戦った。

   サッチャリズムといわれた不屈の意志で、国内だけでなく世界の政治スタイルを変えた政治家だったことは間違いない。「スッキリ!!」が取り上げたサッチャーの名言にこんなのがあった。

「方向転換するのはあなたたちです。私は意志を変えない女です」
「言ってほしいことがあれば男に頼みなさい。やってほしいことがあれば女に頼みなさい」
「後戻りしたいならすればいい。女は後戻りしない」

安倍首相「尊敬すべき政治家だった」真似て腹くくれるか

   サッチャーのような女性政治家が、バブル崩壊後の日本の「失われた10年」でリーダーとして登場していたら、ずいぶん日本も変わっていたろう。香山リカ(精神科医)がこんな感想を話す。

「(首相に就任したのは)50代のときですが、女性の時代が来たのかなという印象が強かったですけど、女性ならではと期待したイメージとは全く違う人でしたね。ソフトだったりとか、弱い人に優しいというイメージだったのですけど、小さな政府とか民営化、規制緩和とかで大ナタを振るった。その影響で弱い立場、労働者が良い目にあわなかった」

   安倍首相のコメントは「意志の力を身をもって示した偉大なリーダーであり、国民のためにすべてを捧げた尊敬すべき政治家だった」というものだった。せめてここらで国民のための政治を強い意志で示して欲しい。

文   モンブラン
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