円安・株高効果実感できるのは早くて半年、長いと2年先
キャスターの小倉智昭「企業の倒産や負債総額が減ってきているというニュースもありましたが、庶民レベルでは(景気回復の)まったく実感はないでしょう」
渡辺アナ「(景気回復どころか)円安の負の部分の波が輸入業者から卸売業者、弁当店の目前まで迫って来ている状況ですね。来年4月には消費者まで達します。これを負ではなく、いいインフレの波にするには給料が上がらなくてはいけません」
コメンテーターの竹田圭吾(国際ジャーナリスト)は「円安や株高の効果を生活者が実感できるようになるには早くて半年、長いと2年ぐらいかかる。今の時点で逆風だといってしまうのは、アベノミクスにフェアじゃない。ここでインフレのマイナス面ばかり強調すると、せっかく回復に向いてきたものを腰折れさせてしまう」と中長期的な見方を示した。
アナウンサーの笠井信輔も同調するように、「ずっとデフレスパイラルが問題だと伝えてきて、回復の兆しが出てくると、また逆の面で困る人も出てくるが、そこを何とか折り合いつけていかないとダメなんですね」
何かにつけてマイナス面を強調するのはメディアの習性だが、「いつでも、どこでも、なんでもかんでも反対」でも困る。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト