いま日本は化石ラッシュなのだという。先日、岩手・久慈市の琥珀の採掘場で8500万年前の肉食恐竜「コエルロサウルス」の足の指の化石が見つかった。見つけたのは中学3年生で、「木の枝ぽくって化石には見えなかったけど、調べてもらったら化石だっていうんでビックリしました」と話す。これをキッカケに、子どもたちが自分の化石を見つけたいと集まってくる。
実は久慈市だけではない。日本各地で珍しい化石の発見が続いているのだ。
栃木・佐野の「クーペリナ」が米テキサスと陸続き証明
司会のみのもんた「コエ、コエ、コエル、ロサウス?」
安岡弥生・取材キャスター「コエルロ、サウルスです」
みの「なんだ?これは。私なんかは、お前は生きた化石だなんて言われてますけどね」
安岡「そうなんですかあ」
みの「はい」
コエルロサウルスは東北地方で初めて発見された肉食恐竜で、日本がアジア大陸と陸続きだった頃の研究には貴重な資料なのだという。久慈ではこれまでにも翼竜、アリ、陸ガメの化石も発見されている。
この2月(2013年)には鹿児島・薩摩川内市で8000万年前の地層から、国内初の草食恐竜ケプトプルの歯の化石も発見された。さらに、3月には兵庫・篠山市で1億1000万年前の地層から国内最古の哺乳類の一種「真獣類」の下あごが見つかり、学名「ササヤマミロス・カワイイ」と名付けられた。
もっと凄い話が栃木・佐野市葛生地区で発見されているわずか2ミリほどの化石「クーペリナ」(腕足動物)だ。地元の60代男性も「びっくりしたよ地元の誇りだね」と話す。クーペリナはこれまでタイ、アメリカ・テキサス州、ベネズエラの3か所でしか発見されておらず、葛生地区の者とテキサス州のものが極めて近い種類であることがわかった。
「2億7000万年前当時、葛生とテキサスは隣接していたと考えられるということです」(佐野市葛生化石館・奥村よほ子学芸員)
日本列島のなかでも葛生地区だけが赤道付近の小島で、その隣がテキサスだったというから面白い。ゴールデンウィークに化石探しなんていうのも面白いかもしれない。
(テレビウォッチ編集部)