7日夜(2013年4月)、東海道線の上り普通列車(沼津発東京行き、乗客300人)に軽乗用車が衝突した。車の通行が禁止された踏切を18歳の男性会社員が無理やり渡った無謀運転が原因だった。
車両通行禁止のポールすり抜け脱輪
事故があったのは神奈川・茅ヶ崎駅から700メートルのところにある十間坂踏み切りで、踏み切り手前の道路中央にはポールが立っており、車の通行が禁止になっている。軽乗用車はポールの脇を無理にすり抜け踏み切り内に入ったが、出られなくなった。バックしようとしたところ脱輪し、そこへ列車が衝突して先頭車両が脱線した。
列車の乗っていた男性一人が首の痛みを訴え病院に搬送されたが、他の乗客に怪我はなかった。軽乗用車を運転していた男性と同乗していた男性2人は逃げて無事で、非常停止ボタンを探したがわからなかったらしい。大竹真アナが事故現場から伝えたが、踏み切りに非常停止ボタンは見当たらないという。
勝谷誠彦「不心得者だけどJRにも責任ある」
コラムニストの勝谷誠彦は軽乗用車を運転していた男性について、「不心得者だとは思うけど」と前置きしこう指摘した。「非常用停止ボタンは見つからない、車の通行禁止の掲示がないでは運転を始めたばかりの人間なら行けるなら行こうかなと思うかもしれない。JR東日本の責任も問われるべきだ」
では、何のために踏み切り手前にポールが立っているのか。キャスターのテリー伊藤が反論した。「とは言ってもねえ、踏み切りの真ん中に棒があるなら通っていけないことは誰でも分かる。どの街にもあるじゃないですか。生まれて初めて踏切を通るわけじゃあるまいし。大惨事になったら取り返しがつかないですよ」
踏み切りに非常停止ボタをつけておく必要はあるにしても、今回の事故の責任は男性の無謀な運転で情状を斟酌する余地はない。