「赤鬼だ~、辛い辛~いナベに入れて食べちゃうぞー」
スマートフォン用のしつけアプリが若い母親に人気だそうだ。むかしは「鬼が来るゾー」でおどしてしつけたものだが、鬼が来ない気づくのも早く効果は短期間だった。ところが、今はスマホで呼び出せばすぐに怖い声が聞こえるので効き目も抜群だという。
言うこと聞かないと母親が「もしもし、赤鬼さんですか」
「とくダネ!」が小学2年の長女(7つ)と次女(3つ)の家庭に定点観測のカメラをすえた。次女がおもちゃ箱からおもちゃを取り出し部屋中に広げて遊びに没頭している。母親が「お片づけしようよ」に「お片づけしな~い」。再び母親が「お片づけしようよ」というが、「なんで?」。母親が手を変えて「お風呂に入ろうか」には「いま遊んでいるの」
そこで母親がスマホを取り出し、「もしもし、赤鬼ですか」と呼び出したとたん、「あーん、お風呂に入ります。お片づけします。だいじょうぶです」
秋田・男鹿の「なまはげ」からヒント
この「おにから電話」を思いついた「メディアアクティブ」の佐々木孝樹社長はこういきさつを話す。「実はわたし秋田県出身なんです。小さい頃に、悪さしていると両親から『なまはげが来るゾー』としつけられてきました。子育てには怖いものが有効と考えていたのでこのアプリを開発しました」
なまはげとは、「悪い子はいねがー」と叫び家々を回る秋田・男鹿市に伝わる伝統行事で、佐々木社長は「スマホを使ったなまはげ」だという。
実際に怖い声が聞こえるだけに迫力満点。司会の加藤浩次は「若干かわいそうな気がしますけどね」と苦笑する。小学校に上がる直前ぐらいまでは有効で、効果抜群に今や「おにから電話」(無料)のアプリを215万人がダウンロードしている。