社内も自己暗示にかかって事態軽視
柿崎明二(共同通信編集委員)「事象と言い替えることで外に向けて物事の深刻度を薄く見せるというだけでなく、事象と言い続けることで自分たちも自己暗示にかかっていく。大したことではないんだというような…。こうしたことが積み重なって、新たな安全神話が生み出されようとしているのではないでしょうか。これが一番恐いですよ。今回の汚染水漏れも前兆があったのに見逃していますから」
大渕愛子(弁護士)は「もっと慎重に真剣に考えて欲しいですね」といい、池田健三郎(評論家)は「政府や電力事業者の間で規定されている厳密な用語でご説明しているというのですが、そのことばがわれわれの感覚からずれている」と話す。東電はそのうち原発事故も「福島事象」、避難を「転居」と言い出すんじゃないか。
(テレビウォッチ編集部)