メインキャスターの小倉智昭は「中国当局は、鳥インフルエンザの感染者は全部で14人で、このうち5人が死亡したと発表しているけど、本当にこれだけなのかな。もっと他にもいるんじゃない」のでは」
そう、そのことは隣国の日本や韓国だけでなく、中国の国民がもっとも疑っているじゃなかろうか。
死亡したのは鶏・鳥業者や豚肉加工業者
田中大貴リポーターは「亡くなった5人のうち1人は鶏の運搬に関わり、もう1人は豚肉を加工する仕事に従事していました」と伝えた。「感染が確認された上海では、市場の鳩からもインフルエンザウィルスが確認されました。上海と日本は飛行機で2、3時間の距離ですから、日本への伝染が懸念されています」という。いまのところ、鳥や豚から人間への感染に限られているのだろうか。
国立感染症研究所の岡田晴恵教授は「検疫体制を強化して水際で完全に食い止めようというのは無理です。どうしてももれてしまう」と話す。そりゃあ、そうだろう。鳥は飛んでくるのだもの。
医療ジャーナリストの伊藤隼也氏は「怖いのは人から人へ伝わっていくヒトヒト感染です。鼻や喉、気道などの粘膜に入り込んだウィルスが飛沫とともに飛び散り、次々と感染していきます。そうなれば、世界的大流行になる可能性があります」と警告する。
大流行になったら「外出自粛、集会やイベント規制、来航制限」厚労省検討
田中「厚労省は2週間後に中国からウィルスを取り寄せ、ワクチンの開発に着手するそうです」
小倉「2週間もかかるの。もっと早く手に入れられないものなのかな」
コメンテーターの深澤真紀(コラムニスト)も「私も先日厚労省を取材したけど、とにかく人手が足りないと情報収集に走り回っていました。なんとか、間に合えばいいけど」と危惧する。
田中は「大流行の兆しが見えた場合、厚労省では外出の自粛や船、飛行機の来航制限、施設での人の集まりや集会の制限などの措置を検討しているようです」
ただ、インフルエンザは気温上昇と高い湿度に弱い。夏に向かって下火になってくれることを願うしかないか。