国際社会を挑発し続ける北朝鮮は「全ての責任はアメリカにある」とし、「核兵器を含む軍事作戦が承認された」とアメリカへ通告した。韓国国防相は「ミサイルは長距離ミサイルKN08(射程距離6000キロ)ではなく、中距離ミサイルのムスダン(核弾頭を搭載可能と見られ射程距離2500~4000キロ)をではないか」という談話を発表した。
北朝鮮はミサイルをすでに日本海側に移動しているようだ。アメリカ国防総省は「朝鮮半島周辺にイージス艦の追加配備や探知レーダーの配備を実施している。また迎撃ミサイルTHHADを数週間以内にグアムに配備する」と語っている。
在日米軍基地も標的
なんとも物騒は動きになってきたが、北朝鮮の狼少年は本気でミサイルをぶっ放すつもりなのか。軍事ジャーナリストの黒田文太郎は、故・金日成生誕記念日である4月15日以降に発射の可能性があると見ている。これは韓国国防関係筋も同じ見方だ。
司会のみのもんた「宣戦布告に近いと考えてよいのでしょうか」
コリアレポートの辺真一編集長が解説する。「アメリカは非常に危機感を強めています。去年(2012年)4月に北朝鮮は衛星打上げと称する実験を実施しましたが、国際社会からミサイル発射とみなされ経済制裁をされてしまいました。金正恩第一書記はこれに怒っているのですね。
こうなったら、本当に発射して北朝鮮の意志と能力を見せつけなければならないと考えているでしょうから、ミサイルは発射すると思います。ただ、アメリカ本土を攻撃するという意味ではなく、発射実験という形で太平洋に向ける。アメリカの本土領内や領海を攻撃すると反撃が怖いので、その辺を調整するでしょう。こういった場合は、在韓米軍基地と在日米軍基地は標的候補になってくるわけですが、東に向けて打つという事であれば、日本の上空を通過する事は間違いないです」
4月は北朝鮮の記念日目白押し
みの「アメリカと韓国はどうするののでしょうね」
辺編集長「アメリカは非常に難しい。迎撃ミサイルで追撃すれば、北朝鮮の反撃次第では戦争になります。逆に迎撃に失敗すれば軍事力を問われる。今のところでは、先制攻撃も選択肢の一つとアメリカは考えていると思います。
韓国は今回ばかりはこれまでのハッタリとどうも様子が違うと感じており、いまソウル付近もとても緊張していて、在韓外国人も出国をはじめています」
北朝鮮は記念日が続く。4月11日は金正恩の就任1周年。13日は同じく国防委員会第一委員長就任から1周年。そして15日は金日成誕記念日、25日は軍創建記念日だ。これらのタイミングでミサイルが発射される可能性は高まっている。(磯G)