<「インタビューを受けている本田は普通じゃない表情をしていました。右目は瞳孔が開いたかのように見開いており、逆に左目は沈んだように光が薄い。眼力が売りだった彼の精彩のない表情に驚きました」>
『週刊文春』で本田圭佑(CSKAモスクワ)をよく知るJリーグ関係者がこう語っている。3月26日(2013年)に行われたブラジルWC最終予選のヨルダン戦で、日本代表は格下相手に敗れ去った。コンディシヨン不良のため代表未招集となっていた本田不在の穴が大きいことを浮き彫りにした。
3月25日に放送されたNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出た本田の表情はたしかに冴えなかったが、そこにはこんな「疑惑」があるというのだ。先のJリーグ関係者がこう指摘する。
<「体の頑丈さが売りだったはずの本田が、今年になってから発熱や腹痛などケガ以外の理由でも試合を欠場することが多くなっていた。実はサッカー関係者の間ではこうした体調不良は、彼が受けたレーシック手術の後遺症が原因なのではないかという疑惑が囁かれているのです」>
本田は昨年6月に視力矯正のレーシック手術を受けている。その手術により視力は0.4から2.0に改善され、そこのクリニックの広告キャラクターに起用されている。眼科専門医が本田のテレビ映像を見て、判断が難しいとしながらも、2.0は「過矯正」の可能性があると指摘している。強いメガネをかけると頭痛がするなど、体調に影響が出るのと同じだそうである。
私の友人にもレーシック手術を受け、視力は戻ったが、強い光にあたると目が痛くなり、開けていられないために悩んでいるのがいる。レーシック手術が一般的になりつつあるが、必ずリスクがあるということを知っておかなければいけない。
これを読む限り、レーシック手術が原因かどうかわからないが、日本サッカーの『至宝』本田の1日も早い回復を祈りたい。
新歌舞伎座の奥で繰り広げられる俳優たちの「あいつだけは許せん」
新装なった歌舞伎座はチケットが取れない大入りが連日続いている。私は歌舞伎に対する知識はないが、1度は見てみたい気はする。『週刊新潮』が巻頭で「梨園の恩讐人間ガイド」という特集をやっている。これを読めば、歌舞伎見物がもっと楽しくなるかは保証の限りではないが、覗いてみるとしよう。
「歌舞伎座の上には守り主がいる。後ろにあんなに高いビルができたら、舞台の神様も降りてこないよ」
昨年10月、「新春浅草歌舞伎」の取材会で市川海老蔵(35)がふと漏らした言葉だそうである。週刊新潮は歌舞伎座にまつわる因縁話をこう書いている。
<「明治時代の1889年に創建された初代歌舞伎座から数え、今回お目見えした歌舞伎座は5代目となる。3年前に解体された先代が新築されたのは、1951年のこと。その6年前に3代目が東京大空襲で焼夷弾の直撃を受け焼失したためだ。実は今回同様、その6年の間にも複数の大物役者が鬼籍に入っている。十五代目市村羽左衛門(享年70)、十二代目片岡仁左衛門(同63)、七代目松本幸四郎(同78)、七代目澤村宗十郎(同73)、六代目尾上菊五郎(同63)と、大名跡が立て続けに病気などでこの世を去ったのだ。仁左衛門の場合は、戦後の食糧難で待遇の悪さに恨みを募らせた見習いに薪割り用の斧で一家もろとも惨殺されるという壮絶な最期だった。
『当時は、ファンや梨園関係者らの間で、〈歌舞伎座に棲む魔物の呪いだ〉〈5人が人柱になって支えている〉と囁かれたものです』
と語るのは、全国紙の演劇担当記者である。
『今回の建て替え期間中にも早々に、五代目中村富十郎(享年81)、七代目中村芝翫(同83)、四代目中村雀右衛門(同91)という人間国宝たちが、逝去した。だけど彼らは皆、高齢だったので、仕方ないと受け止めました。オールドファンたちの間では〈残念だが、今回は3人で済んでまだ良かったか〉という思いがあったのです』
しかし畏怖すべき伝説は生きていた。海老蔵の〈神の不在〉発言を受け、まるで眠れる悪霊が目を覚ましたかの如く、その直後に当代きっての千両役者、中村勘三郎(享年57)が急逝。今年に入り、海老蔵の実父、市川團十郎(同66)も、新しい桧舞台に立つ夢は叶わず、没したのだ>
その千両役者・勘三郎が生前「あいつは俺の敵だ」といっていたのが二代目中村吉右衛門(68)だったという。勘三郎が訪れた都内のバーでよく顔を合わせていた知人がこう語っている。
<「いつも陽気な勘三郎さんですが、こと吉右衛門さんの話になると、語気が荒くなる。『冷たい人だね。俺のことをいつまでも認めようとしない。〈邪道に走り、芸能界でミーハーばかりやってる奴〉と蔑んでるんだ。でも俺は古典の型を極めたうえで、型破りの技にも挑戦してんだよ。あいつは頭が固すぎて、それが分からない』とぼやいていました」>
どこの世界でも人間関係は難しいが、梨園という狭い世界だから、難しさはなおさらのようだ。俳優の最高位「立女形(たておやま)」の座を占める玉三郎にも許せない先輩がいたようである。
「私は歌右衛門にはならない」
折に触れ、彼は決然とした口調で、親しい知人にこう話していたという。松竹の関係者が解説している。
<「2001年に84歳で亡くなった歌右衛門は、〈歌舞伎界の天皇〉と呼ばれた存在でした。しかし、70年代に頭角を現し、類稀な美貌と天賦の才で多くのファンを獲得した玉三郎に〈女帝の座〉を脅かされた。彼の才能を恐れ、徹底的に排斥しつづけたことは、梨園の世界では知られた話です」>
歌右衛門は齢60を過ぎても「娘道成寺」の一人踊りを舞いつづけたが、この演目には一人バージョンと二人バージョンがあるそうで、前者は何キロもある衣装を纏いながら、1時間近くも踊りつづけねばならない。玉三郎への敵愾心が老齢に鞭打たせたのだろうか。
ユニクロ「3年で半分が辞めていく」厳しい研修と売上げ至上主義にヘトヘト
『週刊現代』に「『ユニクロ』『ワタミ』はなぜ新入社員が次々やめるのか」という特集がある。ワタミには失礼だが、論じる価値はあまりないと思うが、天下のユニクロが『ブラック企業』のようなところがあるというのは興味津々である。
冒頭、週刊現代はショッキングな数字を示す。2009年にユニクロに入社した新卒新入社員の「3年内離職率」が53%にもなるというのである。ここ数年間も50%前後で推移しているというのだ。11年に入社して昨年退社したA君がこう語る。
<「採用活動自体は、エントリーシート、筆記試験、面接数回、という他の企業と変わらないものでした。ただ、内定後からとたんに厳しくなった。まず研修。僕のときは、夏休みにホテルに2~3日軟禁状態にされ、23ヵ条に及ぶ長い社訓を丸暗記させられました。
最後の日にテストをするんですが、一字一句間違えてはいけない。かなりの数の内定者が合格できず、居残りで勉強させられた。営業部長クラスの社員が指導に当たっていたんですが、『ふざけてんのか』『やめたい奴はいまのうちに言っておけ』と常にプレッシャーをかけられていましたね」>
入社してからがさらにきつかったという。店長になるための昇進試験を受けさせられるのだが、そのために会社が作っているマニュアルを覚える。門外不出のため、店を閉めてから勉強を始めるから深夜に及ぶこともあった。
A君は見事一発で店長試験に受かり、わずか半年で店長になる。しかし試験に受かっていない年上の部下と、スーパーバイザーと呼ばれる上司との板挟み、売上げ目標の達成が至上命令で、半年ぐらいで「うつ病」と診断され、結局、退職する。仕事量は多く、新入社員は残業代が出るが、店長は管理職扱いだから朝から夜中まで働いても残業代は出ない。幹部社員全員の口調が柳井正社長にソックリで、恐ろしくなったと元社員のB子さんが話している。
こうした個人企業は、得てして宗教団体のように、一人のカリスマの下にひれ伏してしまうようになりがちだ。それ自体が悪いとはいわないが、いまどきの新入社員はそうしたものに馴染めずに辞めていくのだろう。
学生側の甘えの体質にも問題はある。だが、早すぎる管理職登用は、安く社員をこき使おうという会社の意志だと思われても仕方あるまい。日本有数のグローバル企業のお寒い内情は、柳井社長が率先して反省し変えていくしかないはずである。ユニクロは週刊誌にとって大事なクライアントではないのかもしれないが、天下のユニクロに噛みついた現代の心意気やよしである。
朝鮮総連本部落札の怪僧―名寺の娘と再婚で駆け上がった出世街道
朝鮮総連中央本部の土地や建物を約45億円で落札した坊さんのことが話題である。池口恵観(76)という鹿児島・最福寺の法主。高野山真言宗の大僧正にして大阿闍梨でもあるエライさんなのだが、ことあるごとに顔を出してくるマスコミ好きな御仁でもある。週刊文春は池口法主の裏の顔も取材している。
<一九三六年、池口氏が生まれた頃、父親は醤油屋を営んでいたが、やがて池口氏の母親と共に仏門に入る。
二人いた兄が東京の私大に進学したために、親の跡目を継ぐべく和歌山県の高野山大学密教学科に進んだ。(中略)池口氏は大学卒業後の五九年に上京し、広告会社に就職。
しかし二年後、『三無事件』に関与し、逮捕される。破防法が初めて適用された例として知られるこの事件は、未遂に終わったものの、池田勇人首相(当時)の暗殺を想定し、自衛隊による国家権力の掌握を目指したクーデターだった。
「池口氏は首謀者である川南豊作の紹介で、事前に衆議院議員の秘書になった。クーデター部隊が国会議事堂を襲撃する際は、国会内部に潜入し、突入のタイミングを知らせる役割を担当していました」(公安関係者)>
不起訴になった池口は結婚したばかりの妻を連れて鹿児島の実家に帰り、修行の道に入る。なぜ、彼は鹿児島の田舎寺の住職から高野山真言宗の大僧正にまで上り詰めることができたのか。週刊文春で「それは『再婚』だった」と知人がこう話している。
<「相手は高野山の上池院という名寺の娘で、父親は真言宗の最高位についた人物です。父の後を継いだ彼女の兄も、後に最高位につきました」>
再婚後、池口は僧侶として出世の階段を着々と上がって行く。では前妻はどうしたのか。不思議なことに、ある日、前妻は幼子を残して突然いなくなってしまったそうである。池口の元側近はこんな告白をしている。
<「彼は総連ビルを買った目的を『民族融和のため』だとか『英霊の供養と祈りの場に』とか言っていますが、マスコミの前でそういう綺麗事を言う表の顔と、弟子に向ける裏の顔は全く違う。
自分の思い通りにいかない時、彼は弟子に暴力を振るうんです。きっかけはお茶を持ってくるのが遅いとか、些細なこと。怒鳴り散らした後に、大きな手で思いきり平手打ちです。泣いて膝をついて許しを請う弟子の頭を、ゲタで踏みつけることもありました」>
女性の弟子に対しても容赦がなかったという。
この『怪僧』は北朝鮮とのパイプが強いといわれているようだが、ミサイルや核攻撃も辞さないと跳ね上がっている金正恩を説得してもらえないものか。そうすれば世界中から尊敬される大阿闍梨になると思うのだが。
手を挙げただけで大金が転げ込む「震災瓦礫処理交付金」環境省焼け太り
『週刊ポスト』は怒る週刊誌である。今週は震災の瓦礫に関する環境省の金のバラマキに怒っている。震災瓦礫の処理や焼却の協力をしてくれた自治体には、産廃処理場の建設費や改修費が交付され、瓦礫の受入量に応じて1トン当たり3万円から8万円、総額336億円の拠出を決め、そのうちの約176億円がすでに支払われた。
だが、おかしなことに環境省が見積もった「瓦礫量」が当初より少なかったことが判明した。そのため、申し込んだ21団体中14団体が除外されたにもかかわらず、交付金は返さなくてもいいというお触れが回っていたというのである。これでは「やるやる詐欺」ではないかと週刊ポストは憤るが、当然であろう。もらった自治体も困惑を隠さない。なかには、神奈川県秦野市伊勢原市環境衛生組合のように、最初から「瓦礫は受け入れない」と表明していたにもかかわらず、勝手に押し付けられたところもある。
なぜこんな不可解で理不尽なことが起きたのか。環境省は01年発足と歴史が浅く予算が少ないため、東日本大震災と原発事故は自らの存在意義を世に示す好機と捉え、巨額の予算を獲得するチャンスと考えたのだと、週刊ポストは解説している。
<事実、震災前に2000億円規模だった同省の予算は、震災後、瓦礫処理のための復興予算約1兆円が加えられて一挙に6倍に膨張し、1300人の小世帯は震災1年後の12年1月に200人以上も増員された>(週刊ポスト)
国民の浄財を環境省が被災地の復興と無関係に使っている現状は、納税者への裏切りだと「環境総合研究所」の池田こみち顧問が批判しているが、その通り。怒る週刊ポストは健在である。