朝鮮総連本部落札の怪僧―名寺の娘と再婚で駆け上がった出世街道
朝鮮総連中央本部の土地や建物を約45億円で落札した坊さんのことが話題である。池口恵観(76)という鹿児島・最福寺の法主。高野山真言宗の大僧正にして大阿闍梨でもあるエライさんなのだが、ことあるごとに顔を出してくるマスコミ好きな御仁でもある。週刊文春は池口法主の裏の顔も取材している。
<一九三六年、池口氏が生まれた頃、父親は醤油屋を営んでいたが、やがて池口氏の母親と共に仏門に入る。
二人いた兄が東京の私大に進学したために、親の跡目を継ぐべく和歌山県の高野山大学密教学科に進んだ。(中略)池口氏は大学卒業後の五九年に上京し、広告会社に就職。
しかし二年後、『三無事件』に関与し、逮捕される。破防法が初めて適用された例として知られるこの事件は、未遂に終わったものの、池田勇人首相(当時)の暗殺を想定し、自衛隊による国家権力の掌握を目指したクーデターだった。
「池口氏は首謀者である川南豊作の紹介で、事前に衆議院議員の秘書になった。クーデター部隊が国会議事堂を襲撃する際は、国会内部に潜入し、突入のタイミングを知らせる役割を担当していました」(公安関係者)>
不起訴になった池口は結婚したばかりの妻を連れて鹿児島の実家に帰り、修行の道に入る。なぜ、彼は鹿児島の田舎寺の住職から高野山真言宗の大僧正にまで上り詰めることができたのか。週刊文春で「それは『再婚』だった」と知人がこう話している。
<「相手は高野山の上池院という名寺の娘で、父親は真言宗の最高位についた人物です。父の後を継いだ彼女の兄も、後に最高位につきました」>
再婚後、池口は僧侶として出世の階段を着々と上がって行く。では前妻はどうしたのか。不思議なことに、ある日、前妻は幼子を残して突然いなくなってしまったそうである。池口の元側近はこんな告白をしている。
<「彼は総連ビルを買った目的を『民族融和のため』だとか『英霊の供養と祈りの場に』とか言っていますが、マスコミの前でそういう綺麗事を言う表の顔と、弟子に向ける裏の顔は全く違う。
自分の思い通りにいかない時、彼は弟子に暴力を振るうんです。きっかけはお茶を持ってくるのが遅いとか、些細なこと。怒鳴り散らした後に、大きな手で思いきり平手打ちです。泣いて膝をついて許しを請う弟子の頭を、ゲタで踏みつけることもありました」>
女性の弟子に対しても容赦がなかったという。
この『怪僧』は北朝鮮とのパイプが強いといわれているようだが、ミサイルや核攻撃も辞さないと跳ね上がっている金正恩を説得してもらえないものか。そうすれば世界中から尊敬される大阿闍梨になると思うのだが。