「風疹」非常事態!予防接種が効いていないかも…赤ちゃんに障害も8例

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   風疹が過去最悪の流行になっていて、専門医は非常事態だと警告する。感染者の9割は成人で、妊娠初期に感染したために生まれてきた赤ちゃんに目や耳、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」の8例確認されている。しかし、風疹をきちんと理解している人は少なく、「子供のころに予防接種したから大丈夫」と安心していると、その予防接種は効いていないかもしれないのだ。

安心なのは23歳以下だけ。多くは1回接種かゼロで感染予備軍

   風疹にかかると高い発熱があり、翌日には小さい赤い発疹が全身にできる。耳の後ろや後頭部のリンパ腺が腫れて痛む。ただ、風疹にかかりやすい世代とかかりにくい世代がある。中村慶子レポーターが報告する。

   「予防接種は2回受けた方がいいとされていて、23歳以下は男女とも個別接種2回が義務化されていた世代なので、かかる可能性は非常に低いんです。問題は34~51歳で、女性は中学生のときに集団接種を受けていますが1回だけ、男性は受けていません。また、51歳以上の女性も受けていません。非常に感染しやすいというわけです。

   子育て世代の25?34歳の男女は中学生の時に個別接種1回受けることになりましたが、学校で実施する集団ではなく、自分で医者に行く個別だったので、実際は半分ぐらいの人しか接種を受けていません。これまたかかりやすいというわけです」

   産婦人科医の平原史樹氏(横浜市立大付属病院長)が説明する。「1回接種の人がほとんどなので、とにかくワクチンを打ちましょう。妊娠したらワクチンを打てばよいのではと思っている方もいますが、風疹ワクチンは弱毒生ワクチンなので妊娠中は予防接種は受けられません。また、ワクチンの接種後2か月間は避妊が必要です。妊婦の周りにいる成人男性(旦那さん)は、ほぼワクチンを打っていないので予防接種を受けて下さい」

   風疹ワクチンの接種料金は5000円前後。MR(風疹・麻疹混合)ワクチンは1万円前後だ。

(磯G)

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