橋下徹・大阪市長が「絶対おかしい」という。そりゃあそうだろう。大阪市立東高等学校には、校長が18人、教頭が105人もいることになっている。校長・教頭それぞれ1人をのぞいて、すべて教育委員会の指導主事になっている人たちで、給料の調節のためというのだから、ますますわからん。
橋下市長「教委は正しいと言うけど、絶対にこんなのおかしい」
市教委の説明では、実勤務の校長、教頭の他は教委勤務だ。校長・教頭の肩書きのままなので、便宜上、東高校に在籍させているのだという。「給与水準を維持するためというわけではなく、主事を勤めた後また学校へ戻るのだから、教員職のままの方がいいから」という。主事は事務職で、教員職よりも給与は低いらしい。法律上は違法ではなく、全国でも同じ手法がとられているという。
橋下市長は「給料の調節のためと聞いている。教委は正しいと思っているらしいが、絶対にこんなのおかしい」と激怒している。さらに、校長や教頭がなる「指導主事」のあり方に問題があるという。「主事と学校との関係があいまい、不明確だ」と言うのだ。
教育委の「指導主事」になると下がる給料や共済
司会の羽鳥慎一「エッと思いますよね。手続きが簡素な方がいいというが…」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「ボクは素直に受け取れない。給与が変わらないのはその通りでも、共済が違うんじゃないのかな。教員共済と公務員共済とを行ったり来たりすると、どっちかが、多分教員の方が有利なのではないか」
小松靖アナ「便宜上ひとつの学校に置いているということです」
松尾貴史(タレント)「便宜上でもウソはウソですよね。情緒的で申しわけないけど」
玉川「民間でも出向すると、出向元の待遇だったりするのと同じか」
松尾「校長待遇というのを設ければいいのかもしれない」
橋下が問題にした「指導主事」とは何か。教育評論家の尾木直樹氏は「神様みたいなもの」という。学校を指導する立場だから、視察があると学校は大掃除をしたりピリピリするのだという。
松尾「普段と違うものを見せて、指導してもらうってのはどういう感覚なのか」
橋下は市の指導主事を市の学校から引っ張ってくるのはいいのか、他府県からなど改善が必要だといっている。
高木美保(タレント)「なあなあになっちゃう」
赤江珠緒キャスター「視察に来る日がわかっているのもどうなのでしょうねえ」
こうした話はもめた方がいい。そうして何でも明らかになれば、いじめがあっても「なかった」とか、おかしなことも起らなくなる。