尾木直樹「給料体系が違い市職員の方が少し低い。そのための裏技」
リポーターの田中良幸が市教委に取材すると、(1)昔から変わらない制度(2)事務手続きを煩雑にしないため(3)異動の度に給料が変動するのは望ましくない―という説明だった。千葉県や札幌市では教員をいったん退職するというところもあるが、多くの自治体で似たような方式をとっており、文科省も「法律上は問題ない」といっている。
教育評論家の尾木直樹は「かなり工夫された裏技に近い方法で、しかし、違法ではないということで行われてきたのではないですか。給料体系が違い市の職員の方が少し低い。給料の違いは退職金にも影響し年金にも関わってきますからね」と話し、給料体系の違いの埋め合わせのための便宜的な手法という。
コメンテーターの古市憲寿(社会学者)「日本中どこでもあることで、大したニュースじゃないというか、橋下さんがなんで怒っているかわからない」
そういわれては身も蓋もないと思ったのか、キャスターの小倉智昭は「事なかれ主義で、自分たちで適当に解釈してやっていくことに怒りを感じているんだと思います。そういうことを根本的に変えていかないと改革にならないでしょ、ということだと思いますよ」とフォローした。
教育委員会というところ、知らないことがたくさんある役所だということがまたわかった。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト