「携帯・デジカメ回収・再利用」情報漏れ大丈夫?今月から小型家電リサイクル法

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   今月(2013年4月)から施行された小型家電リサイクル法は、携帯電話、デジカメなどに使われているレアメタルなど希少金属の有効活用を進めようというものだ。 これまで多くは捨てられるか引き出しの奥で眠ってしまうかだったが、年間800億円と聞くとただごとではない。

金、銀、レアメタルざくざく…「都市鉱山」を掘り当てろ!

   使用済みのケータイとか小型電子機器、カメラなどは、これまでも「都市鉱山」といわれていたが、回収したあとの処理までを考えないとシステムにはならない。それを自治体が原則無料で回収し、リサイクル業者に渡すまでの道筋がついたということである。

   国のモデル事業として1か月前から始めている神奈川県相模原市をみると、市の施設の片隅に回収箱があって、対象品目の絵が出ている。電話機、携帯電話・ PHS、ビデオ、デジカメ、テープ・ICレコーダー、電子辞書、ゲーム機、MD・CDプレーヤーなど28種類が並んでいて、どこの家でも2つや3つはありそうだ。相模原市は「ゴミの減量・資源化です。現在は一般ゴミとして処理しているものを資源とすることで、ゴミも減り、資源率があがる」という。

   これらに含まれる希少金属は、金が16%、銀が22%、レアメタルのひとつインジウムはなんと61%にもなる。業者はこれを破砕して、希少金属を選別・回収するわけだ。リサイクル法の認定事業者になると、一般廃棄物の許可と違って他県でも動ける。このところの金相場の高騰も業者には追い風だ。

   日本ではこうした機器の買い替えのサイクルが早い。それだけ埋もれているレアメタルの量も大きいわけだ。埋もれさせておくのと回収・再利用では、2倍の差が出ることになる。

   冷蔵庫、テレビ、洗濯機、エアコンなど大型家電は、家電リサイクル法で有料でリサイクルされていたが、小型家電は無料で回収する。大量に集めた方が効率がいいのと、ただの一般ゴミになるのを防ぐ狙いがある。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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