アベノミクスで物価が上がる、給料はまだ上がらない、売る方も値上げができない―なんて話の一方で、しばらく聞かなかった妙な犯罪がまた起こった。 銅の値段が高くなったというので、さっそく配電線ドロが現れたのだ。それも市役所ときたもんだ。
懐中電灯で役所業務
きのう1日(2013年4月)未明、神奈川・平塚市役所で物を引きずるような物音に守衛が気づき、駆けつけると2人の男が軽トラックで逃走した。そこには電源ケーブルが切断されて放置されていた。約250メートルもあり、一部が持ち去られていた。
平塚市役所は建て替え工事中で、仮の配電線を屋外に設置していた。これが狙われたわけだが、手際が良く、一部は切断したものをループ状にまとめてあった。ある程度の専門知識や工具がないとこうはいかない。
電気を失った市役所は事務手続きも薄暗い中で受け付け、懐中電灯で照らしたりして業務を行っている。エレベーターも止まって、ベビーカートを階段で運ぶなど大騒ぎだった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト