国民栄誉賞「長嶋は納得。松井なぜ?」だったらもっと他にいるだろう!街の声

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   安倍内閣はきのう1日(2013年4月)、長嶋茂雄・元巨人軍監督(77)と元大リーグ選手の松井秀喜氏(38)に国民栄誉賞を授与することを決めた。長嶋はまあわからないでもないが、松井にはちょっと違和感がある。それになぜいまなのか。

   受賞の知らせに、長嶋は「本当に光栄です。まして監督と選手として苦楽をともにしてきた松井君と一緒にいただけるというのは、これ以上の喜びはありません」とコメントした。

大リーグで活躍なら「野茂がいる。イチローもいる」

   最初の国民栄誉賞の受賞者である王貞治・ソフトバンク会長が「長嶋さんがもらわなかったのが不思議」と言ったように、長嶋についてはだれもが納得だろう。なにしろ「ミスター」なのだ。エピソードに事欠かない。松井は「監督に愛情を注いでいただき、20年間プレーすることができました。この賞もひとえに監督のお陰です」といったが、「今後時間をかけてこの賞をいただいても失礼ではなかったと証明できるよう努力していきたい」と、何やら余分なひとことがついた。本人もわかってるようだ。

   新聞の号外まで出たが、街の声の中には「松井はまだ早い」「松井なら、まだ他にもらう人がいる」というのがあった。当然だろう。大リーグでの活躍をいうのなら、まず野茂がいる。「今はまだ」と断っているイチローもいる。

   授賞を決めた安倍首相は「長嶋さんは戦後最高のスーパースターですからね。松井さんは引退しましたが、日米でMVPになった」といい、菅官房長官は「2人の師弟関係」を口にした。専門家はこのあたりがダブル受賞の決め手だったという。安倍一流の道徳観だという解説だ。

「生きてるうちに」で急いだ安倍内閣

   長嶋に関しては、先に亡くなった元横綱大鵬の納谷幸喜氏に賞を出した際、「なぜ生前に出さなかった」という批判があったことがあると見られる。長嶋の長男で、「モーニングバード!」の金曜レギュラーコメンテーター長嶋一茂(スポーツキャスター)は、「父にとっては人生の目標のひとつであったし、すごく嬉しいんじゃないかと思います。実績では一番じゃないが、希有な存在。松井さんには、同じ天才の感性が伝わった」という。

   舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「長嶋さんの写真を集めていた世代だし、おめでたいのだが、それだけに同時受賞に違和感がある」

   司会の井羽鳥慎一「長嶋世代はきょうの居酒屋でこの話ですよ」

   舞の海(スポーツキャスター)「あらためて大鵬さん、どうして生きているうちにと思いますね」

   国民栄誉賞というやつ、定義がはっきりしない。もともとは王さんのためだったが、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えるなど顕著な業績」というのは、実はどうにでもなるということ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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