入院していた日本維新の会の石原慎太郎代表がおととい30日(2013年3月)、1か月ぶりに会見を開いた。その場で「軽い脳梗塞でした」と明らかにしたが、「どうせ、みんな早く石原なんか死ねばいいと思ってるだろ。そうはいかねぇぞ。オレが死んだら、日本は退屈になるぜ」と石原節は健在だった。
「入院中に2本小説書いた。頭はぼけてない。大丈夫だ」
会見では、司会者が「質問は党大会の話だけに」というのをさえぎるように、石原本人が「病名は」と話出した。「靴のヒモを結ぼうとしてうまくいかない。 おかしいなと医者に連絡したら、『危険な兆候ですから』と入院した。早くてよかった。(後遺症は)ほとんどない。左の指先がちょっと。入院している間に、2つほど短編小説を書きました。自分で読み 直してみて、なかなかよくできているなと思ったんで、そんなに頭はぼけてないと自信を持ち直した」
ここで「引退報道もあるが」という質問が出た。
石原「だれが引退っていったの」
記者「週刊誌が…」
石原「週刊誌連れて来い。はり倒してやるから」
この日は維新の会の初の党大会が大阪で開かれ、橋下徹・共同代表が「次の参院選は自民・公明の過半数を阻止するかどうかが、体制維新ができるかどうかの分水嶺」とぶった。綱領では、統治機構改革、民族自立、憲法改正など、石原カラーが前面に出た。石原は東京からネット中継で顔を出し、「この1年間が日本にとってとっても大切な時間になる。その中で維新の会が何をするか、真剣に考えないと」と訴えて、橋下に向かって「参院選の象徴はあなたの去就ですぞ。殿、覚悟を」と出馬を迫った。橋下は笑って逃げ、後の会見でも「あれは冗談です」
橋下大阪市長に「7月の参院選挙に出ろ」
司会の羽鳥慎一「はじめはカゼで入院ということだったんですが」
次男の石原良純(気象予報士・タレント)が笑いながら報告した。「みなさんどうご覧になったか。ずっと見ていると、だんだん声が小さくなったりとかあるんですよ、年齢ですからね。今度もカゼじゃネェのとみんな相手にしなかったんです。
病気フリークで病院大好きですから自分で行った。医者はすぐ判るから、MRIで脳梗塞だとなった。あとで『お前ら親身になってない。許せん』とすごく怒られました。いま大変ですよ。生活習慣病ですから、どういう生活をするか。ビールを飲ませるかどうか。塩分は1日何グラムか、それを守るのか守らないのか。80 の人はどうすべきなのか」
羽鳥「不安はないですか」
石原「不安ですよ。テレビに出てくるだけで不安ですよ」
青木理(ジャーナリスト)「昨秋(2012年)の維新の会の結党のときよりトーンは落ちた。橋下さんが出れば盛り上がるだろうが、知事、市長と渡ったいきさつもありますからね」
石原「自民党にもの申すのがいない。議論を活性化させるには、石原なり橋下さんなりがあるのかなと思いますけどね。定数問題でも議論になっていない。野党に元気がない。それでいいのかな」
オヤジや兄貴(伸晃)より、感覚はまともじゃないのか。