「俺が死ねば日本は退屈になるぞ!」脳梗塞で入院していた日本維新の会共同代表の石原慎太郎衆議院議員が久しぶりに吠えた。記者会見場に現れた石原はまだどこかおぼつかない足どりだ。しかし、会見が始まるや「質問は維新の会の党大会に限らせて…」という司会者を遮り、「軽い脳梗塞でした。身体の異変に気づいたのは靴紐が結べなかったこと。医者に電話をしたら危険な兆候かも知れないといわれ、そのまま入院した」と自ら病状を明かした。
「勝負は次の衆院選」と思惑違い
「俺が死んだらいいと思った人もいるかもしれないが、そうはいくか」と石原節は続くのだが、「とくダネ!」はここで日本維新の会の党大会の映像を流した。共同代表の一人、橋下大阪市長の党内融和を訴え、テレビ電話で石原と話している。
メインキャスターの小倉智昭「選挙から4か月も経っているのに、いもごろ党大会とは時期的に遅くはないですか」
田崎史郎(時事通信解説委員)はこう解説する。「東京と大阪と物理的に離れていることがネックになっています。そこで、石原氏は夏の参議院選挙に橋下氏の出馬を求めていますが、話がまとまるかどうか、疑問符がついています。橋下氏は勝負所は次の衆議院選挙だと考えていますから」
公明追い出して「改憲連立政権」
小倉「石原氏と橋下氏、2人の関係は良好なのですか」
田崎「うまくいっているようです。2人とも政治手法が似ていますからね。共通点が多いようです」
コメンテーターの夏野剛(慶応大学大学院客員教授)は「今は国会議員と大阪市長でバランスが取れているが、橋下氏が国会議員となり、議員2人が共同代表になると、このバランスがどうなるか。予断の許さないところです」
橋下は参院選は「自民・公明の過半数阻止が目標。同時に改憲勢力で3分の2」とブチ上げた。つまり、連立から公明党を追い出して、自民・維新とみんなの党などで「改憲連立政権」というシナリオなのか。