ミステリー作家の殊能将之さんが、2月11日(2013年)に亡くなっていたことがわかった。49歳。3月30日、交友のあった書評家・翻訳家の大森望がツイッターで明かした。
殊能さんは1999年に『ハサミ男』でデビュー。その内容は多くの読者に衝撃を与えた。同作は05年、豊川悦司・麻生久美子の主演で映画化もされている。
覆面作家を貫き、そのパーソナリティーは生前ほとんど不明のまま。08年からは作品発表も途絶え、最近はツイッターでの近況報告のみが続いていた。
ツイッターでは死の3日前の2月8日、兄の死による多忙などのためしばらくツイートできないことを明かし、
「んじゃまた」
とつぶやいていたが、これが最後の投稿となった。
4月3日発売の小説誌「メフィスト」(講談社)に、追悼文などが掲載されるという。