引き分けでもサッカーW杯ブラジル大会行きの切符は手に入り、楽勝と思われたきのう26日(2013年3月)のヨルダン戦で、日本代表は2-1と敗れた。なぜFIFAランク90位のヨルダン(日本は26位)に勝てなかったのか。サッカーに一家言ある小倉智昭キャスターは「いやあ、もう悔しくて、悔しくて」と敗因を取り上げた。
ヨルダン観客席から顔狙って再三緑の光線照射
立ち上がりから日本は再三チャンスがあったが生かせなかった。逆に前半ロスタイムでヘディングシュートを決められ、後半15分にはさらに2失点目を喫した。日本は後半24分に香川がゴールを決め、あと1点取れば引き分けというところで、遠藤のPK失敗で追いつけなかった。
小倉「ひどいグランウンドコンディションだったようで、それにロッカールームは汚いし、お手洗いの衛生状態は最悪だったというんですものね。そういうこともアウェーで仕組まれたりするのかなと思ったりしますけどね」
そういったことはお互い様だったとしても、許せないのはレーザー照射の妨害だ。ゴール近くのヨルダン側フレーキックではGKの川島の目に緑色のレーザービームが当てられたほか、遠藤のPKやコーナーキックのときも当てられた。
元日本代表の武田修宏(サッカー解説者)がアウェー戦での体験をこう話した。「グラウンドにクギをまかれて練習ができなかったことや、試合前夜にホテルでガンガン騒がれて眠れず、試合で動けなかったこともありましたよ。しかし、こんなことはアウェーではあたり前。相手も国を背負って戦うので簡単には勝てない」
ぶつかり合い強い本田と長友、欠場痛い!
もっともアウェーばかりが敗因ではない。主力の本田、長友の欠場も大きかった。小倉が「本田と長友がいなかったのが結構、響いた感じがしますね」というと、武田は「海外で日本選手はフィジカルなぶつかり合いには負けてしまう。この2人は勝ちますから存在は大きい」という。
きのう負けたとはいえ、日本はグループBでダントツの1位で、残り2試合で勝ち点1を取ればW杯出場が決まる。その1試合目のオーストラリア戦は6月4日に日本で開催。2試合目のイラク戦は同じ6月の11日にアウェーだ。ここはぜひホームで決めて欲しい。