「四股踏んでも相撲取ってないと…勝てるかなあ」(舞の海)
司会の羽鳥慎一がコメンテーターの元小結・舞の海秀平(スポーツキャスター)に聞く。「2年間土俵を離れていて、現実的に大丈夫なんですか」
舞の海「いや、27歳から29歳ですから、力士として一番力を出せる時期を失ったということは蒼国来にとっても腹立たしいことだと思います」
本人は四股を踏んだりしてトレーニングを続けてきたというが、「やっぱり最低でも自分と同じぐらいの力士と常に相撲をとっていないと実力を維持することはできないんです。幕内に復帰したとしても勝てるのかな、という不安はあります」
舞の海は協会の姿勢について言及した。「そもそも相撲協会はこういう判決が出ることを考えて進めなければいけなかったと思うんです。スポーツといえない相撲という独特の世界のことを法廷の場で争うことは無理があります。義理人情や情けを大切にする世界だったのに、何かあると解雇、解雇でことを進めようとするから、無理がたたってずさんな調査になった。自分たちで自分たちの首を絞めているようなものですよね」
舘野晴彦(月刊『ゲーテ』編集長)「不当解雇された人が他にもいたかも知れない。泣き寝入りしてしまったかも知れませんね」
そういう力士がいたとすれば、どういう思いで今回の判決を見ただろうか。蒼国来は土俵に上がって勝ち星をあげてこそ本当の美酒を味わうことができる。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト