定数調整だけでは依然違憲状態
小林良彰客員教授はさらにこう言う。
「09年の判決では、違憲状態の原因となっている『1人別枠』を見直せとしましたが、2年間も放置していました。一つの可能性としては、最高裁も違憲状態から一歩踏み込んで違憲と判断することですね。さらに『違憲かつ選挙無効』という可能性もゼロではありません。
違憲状態でも無効でなければ、議員としては痛くも痒くもない。抜本的な見直しをしないで各党の利害調整で終わってしまう。最高裁は少なくても違憲と言わないと、今度は司法に対する信頼が失われます」
あさって3月28日には衆院選挙区画定審議会が区割り改正案を勧告する予定で、このあと勧告をもとに国会で審議される。ただ、国会で議論する人たちが無効選挙で選ばれた人たちとあって、その正当性が問われかねない事態になる。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト