日本人観光客放り出され死亡!安全バーないカンボジアのコースター

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   カンボジア北部の遊園地で、ジェットコースターに乗っていた日本人観光客が座席ごと放り出され死亡した。滝田祥さん(21)という青森県出身の女性で、コースターは1両2人乗り8両編成で、滝田さんはカンボジア人のガイドと並んで先頭車両に乗り、カーブに差し掛かったところで座席ごと飛ばされ落下、レールなどに頭をぶつけたらしい。ガイドも重傷を負い病院に運ばれた。

看板もなく、野原に赤茶けた古い遊具

   コースターの先頭車両には体を支える安全バーが壊れていてついていなかった。普段は人を乗せていなかったが、この時は日本人観光客で満員のため、滝田さんとガイドは係員に促されて先頭車両に乗ったらしい。

   警察は座席と車軸を繋ぐボルトの緩みが原因で、カーブに差し掛かった際にボルトがはずれて投げ出されたと見ている。安全バーがなかったため、投げ出された弾みで滝田さんは空中に飛ばされたらしい。

   映像を見ると、遊園地は名前の書かれた看板もなく、赤茶けた古い遊具が野原に雨ざらし状態で置かれてあるだけだ。安全管理などまったく考えていないように見える。このコースターに乗ったことがあるという現地在住の日本人は、「利用するのは地元の人が圧倒的に多い。日本人が乗ったという話は知らない」という。

日本とまったく違う安全に対する認識

   キャスターの小倉智昭は「お粗末至極で話にならないですね」と言い、コメンテーターの夏野剛(慶大特別招聘教授)は「カンボジアは内戦の復旧の過程がまだ続いているところで、安全に対する認識が日本と全く違うということを知って行かないといけないですね」と話す。

   安全管理、治安、衛生などについて、日本国内と同じ認識で海外に出掛ける日本人観光客は多い。カンボジアのコースターはディズニーランドとはまったく違うのだよ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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