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テレ朝圧力で田原総一朗が下りた「暴力団組長80人による討論会」

   評論家の田原総一朗氏が『週刊新潮』に叩かれている。山口組ナンバー2の高山清司若頭と1月半ばに麻布で「密会」したのだそうだ。会ったのは「暴力団組長80人を集めて討論会」をやるための下打ち合わせだというのである。こんな討論会が開かれて、ネットで生中継されれば、大きな話題になることは間違いない。何がいけないのか読んでみる。

   このような討論会が3月27日に開かれるという情報は神戸新聞に載ったそうである。 秘密会ではなくマスコミに公開も検討していると書いてある。その討論会を仲介する人物と田原氏とで高山若頭と麻布で会ったことは田原氏も認めている。討論会をやる主旨をこう話している。

「ジャーナリストとして、山口組がこれからどうしようというのか、というのを単刀直入に聞きたい、と」

   ジャーナリストなのだから、首相と会おうが暴力団の大幹部と会おうが、それ自体はとやかくいわれることはない。だが、それならば密室ではなく、ホテルのロビーなどのようなところにすべきであったとは思う。その後おかしなことになる。テレビ朝日関係者がこう語る。

「テレ朝の社内では、田原さんは『朝生』でも山口組との討論会の様子についても触れるのではないかと囁かれていたのです。それに頭を悩ませた社の幹部は会議を重ねた。そして、田原さんに対して通告を行うこと決めたのです」

   その内容は、討論会は暴力団排除条例に抵触する可能性があるので、開催された場合、今後、局としてお付き合いしないというものだった。テレ朝側は、田原さんが暴力団排除条例に批判的なので、討論会の中で暴力団を利するような知恵をつける発言をするのではないかと心配したのである。

   すると田原さんらしくないと思うのだが、あっさりと「山口組取材は止める」とテレ朝幹部に連絡をしてきたというのだ。その際、幹部に対して「中止の理由は病気ってことにすれば何も言ってこないよな」というようなことを述べたと、先のテレ朝社員が語っている。再度の週刊新潮の取材に、田原氏は「仲介者に聞いてくれ」というばかり。田原氏は信念の人だと私は思っている。今回の討論会もジャーナリストとして聞いてみたいことがあったのだろう。それをテレビ局にいわれて止めてしまうというのはどうも解せない。

   田原氏は2月の中頃に転び、その後に食中毒がわかって聖路加病院に入院した。私が見舞いに行ったのが2月26日。やややつれた様子だった。退院したのはもう少し後だから、週刊新潮が最初にインタビューした少し前になろうか。病気で少し気弱になっていたのかもしれない。体力、気力がなくては山口組組長80人の討論会は仕切れまい。体調を整えて、ぜひ再チャレンジしてもらいたいと思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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