富士山・河口湖「水位異常低下」湖面に浮かぶ六角堂が陸続きに!

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   富士五湖のひとつ、河口湖で異変が起きている。水位が異常に低下しているのだ。リポーターの井口成人が河口湖畔の橋げたや石垣の水の跡を示しながら、水位が下がっている状況を伝える。一番はっきりわかるのが六角堂だ。いつもなら船で訪れるところが、去年(2012年)の秋以降は歩いて渡れる。遊覧船も浅瀬に乗り上げないように、普段とコースを変えて運行している。天変地異ではないかと富士山噴火との関連を心配する声もあるという。

地元漁業組合「湖の底に穴が開いたような…」湖面3・5メートル下がった

   地元の河口湖漁業協同組合によると、まるで湖の底に穴が開いたように水が減って、平均水位から約3.5メートル低下しているという。最も深刻な影響を受けているのが漁業だ。いつもならワカサギ釣りでにぎわうのに、その数が激減している。井口が漁協に「いま一番困ることはなんですか」と聞く。「いまの時期に産卵する魚が産卵できないことです。産卵する場所がない」

   産卵のピークを迎えているのはワカサギだが、水位低下で水草が水面から出てしまい産卵する場所を失う恐れがあるというのだ。ワカサギは成長にも変化が起きている。通常、河口湖のワカサギは体長9センチだが、いま獲れるのは16センチぐらいで重さも3倍ある。「漁協の人がいうには、水位が下がって太陽光線が良く通り、エサが増えて口を開けただけでプランクトンが入ってくるので成長が進む。いつもお腹がいっぱいなものですから、釣り客が糸を垂れても食いつかない状態ということです」と井口は伝える。また、網を仕掛けても、翌朝になるとアオコが付着してビッシリ緑色になるなどの影響もでている。

文   一ツ石
姉妹サイト