今年は寒い、寒いといっていたのに、東京のサクラがもう咲いた。気象庁はおとといの16日(2013年3月)、靖国神社のサクラが咲いたのを確認して開花を宣言した。平年より10日、昨年(2012年)より15日も早く、1953年に今の観測方法を採用してから2002年と並んで「史上最速」の開花となった。今週末には満開となりそうだ。
3月の気温急上昇で例年より10日前後早く7~10日で散り始め
あまりに早い開花となってあわてたのが東京の花見の名所、上野公園だ。仮設トイレやゴミ箱もまだ用意できていない。花見での集客を狙う松坂屋上野店も急きょ屋上に「桜開花!」と書いた垂れ幕とパンダの特大バルーンを上げた。
気の早い花見客が押し掛けたきのう(17日)の日曜日、1本のサクラの木の下に人だかりができていた。見上げているのは花ではない。木の枝で昼寝をしている2匹のネコだ。周りの喧騒をよそに身を寄せ合ってスヤスヤ眠っている。「かわいい」「癒される」と子どもから大人まで人気の的だ。「こうした形で注目されるようになったのはごく最近です」と上野桜守の会運営委員長の木村雄二さん。ただ、これから人出が増えて、人だまりができると通行の妨げにならないかと心配している。
月末まで気温は高めで花日和
「いやあ、それにしても早かったですね」と司会の羽鳥慎一。
コメンテーターの石原良純(タレント・気象予報士)「月末の週末に(花見の)照準を合わせた人が多かったと思いますが、1週間早くなりますね。大雑把ですが、サクラは開花から満開まで1週間、満開から7日~10日で散り始めます。東京の満開は23日ごろです。30日、31日の土日はぎりぎりになってきますね」
前田典子(主婦モデル)「東京では卒業式には間に合うけれども、入学式の時はもう散っていますね」
石原によれば、3月の気温が急上昇したおかげで開花が早まったが、先週発表の1か月予報では、これから2週にかけて全国的に気温は高めに推移するということなので、「早く咲いたサクラは早く散る」ことになりそうだという。