春でもクルマの中は真夏日…幼児2人熱中症死!5時間半も車内に置き忘れ

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   埼玉県内で15日(2013年3月)、5時間半も乗用車内に置き忘れにされた2歳の長男と1歳の長女が死亡した。熱中症と見られている。春はすでに日差しは強く、車内の温度は急上昇する。

   事故があったのは、小川町の住宅敷地内の止めてあって乗用車だった。午前9時半ごろ、30代の父親と母親がそれぞれ一人ずつ後部座席のチャイルドシートに乗せ、そのまま両親は外出してしまった。母親が戻り2人を発見するまでに5時間も車内に閉じ込められた状態になっていたわけだが、なぜ気付かなかったのか。

   夫婦の親によると、「お互いが保育園に連れて行くものと思い込み、そのまま外出してしまった」という。

チャイルドシート50度、車内41度

   春の晴れて日差しので車内の温度はどのくらいになるのか。事故のあった日は晴で外気の最高気温は14度だった。「とくダネ!」がほぼ同じ気象条件下で、車のチャイルドシート、ダッシュボード、中央の天井、車外の4か所に温度センサーを設置し、午前9時半から実験した。

   1時間半後の11時にはダッシュボード46度、チャイルドシート32度、車内32.1度と真夏日状態になった。2時間半後の正午にはチャイルドシートは50.3度、車内は41.2度に達した。名古屋工業大学の平田晃正准教授は「子どもほど体温が上がるスピードが速い。とくに、車内は熱中症のリスクが高い非常に特徴的な場所だ」と警告している。

   キャスターの小倉智昭が顔をしかめながら「なんで両親は気付かなかったのかね」とうめくように言う。これにママさん農業ベンチャーの加藤百合子(エムスクエア・ラボ代表取締役)は、「親として生きていけないですよね。私も車で子どもと買い物に行くとき、寝ている子どもを見てそのままにしておこうか起こそうか迷うんです」と話す。

   子どもの冥福を祈り続けるためにも親は耐えて生きていかなければならない。辛いだろうが親の責任だろう。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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