因縁の対決が戻った。フィギュアスケートの世界選手権(カナダ)最終日の注目は、女子のフリーのキム・ヨナと浅田真央の対決だった。同い年の22歳、勝った負けたを繰り返してきた2人だが、バンクーバー五輪で金、銀となって以来、2年ぶりだ。でも、キムは強かった。
ショートプログラムで抜群の安定性
キムはバンクーバー後、国際大会から姿を消していた。ここへきてようやく復活したが、 ショートプログラム(SP)から安定感は抜群だった。余裕で首位のキムに対して、 浅田は6位と出遅れ。それをフリーで追い込む「いつもの」展開になった。しかし、浅田は序盤のトリプルアクセルでつまずき、完璧とはいい難い滑り。それでも、後半の演技は貫禄で、6年ぶりに自己ベストを更新する健闘を見せ3位になった。会見でも「とても充実したシーズンを送れた」とさわやかだった。
キムは過去最高だったバンクーバーのポイントに迫る218.31で、2位に大差をつけての優勝だった。2位は 昨季優勝のカロリナ・コストナー(イタリア)、日本の村上佳菜子はSPで3位だったが合計では自己最高の4位 だった。
ソチオリンピックの出場枠「日本は男女とも3人」
この2年間のキムの動静はよくわからないが、浅田は今シーズンは5戦5勝だった。難度の高いトリプル・アクセルへのこだわりがあった。難易度の低いジャンプでまとめるキム・ヨナとの対比は、バンクーバーと同じだった。いってみれば、器械体操とバレーだ。フィギュアはやっぱりバレエなのでは?
この大会で日本は上位2人の順位合計が男女ともに13以内で、ソチ五輪出場枠を最大の3つ獲得した。
司会のみのもんた「じゃあ、ソチオリンピックは楽しみですね」
高畑百合子アナ「はい、6人ですからね」
みの「私はけっこう見るんです」
これに高畑が「ケケッ」と笑ったのはどういう意味か。