アレルギーも移植拒絶反応も抑えた!画期的「免疫寛容」で難病治療に大きな突破口

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花粉と混ぜ合わせて「花粉症」のマウス実験

   理化学研究所(横浜)ではアルファ・ギャルセルという化学物質を使った食物アレルギーや花粉症対策を研究中だ。まだマウスの段階だが、これと卵や花粉などアレルギー物質を混ぜてマウスに投与すると、免疫寛容の「教育効果」が認められ、アレルギーがなくなった例もあるという。

   研究所の石井保之研究員は「これまでは対症療法しかなかったが、これを使うと根本治療が可能になる」という。カリフォルニア大学では、アルファ・ギャルセルを使って、骨髄移植患者の拒絶反応を抑えることに成功した。

   奥村教授は「難病といわれるものの8割は免疫病で、リンパ球の反乱なんです。これがいまコントロールできる段階になったのは大きい」という。 ただ、その前にやっぱり気になることがある。昔は子どもたちは杉林の中を走り回って遊んでいた。花粉症なんて言葉すらなかった。それがいま3人に1人だという。なぜそうなったのか。何が免疫を狂わせたのかもぜひ解明してほしい。

NHKクローズアップ現代(2013年3月14日放送「夢の治療が始まった~免疫を制御する『医療革命』~」)
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