清楚で壇蜜凌ぐ官能...あの「謎の美女YURI」本番AV女優とは!慌ててDVD取り寄せ

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   『週刊アサヒ芸能』、私にとってはという意味ではあるが、ショッキングな記事が載っている。「謎の美女YURIの正体は」がそれである。『週刊ポスト』でセンセーショナルに登場したYURIは、その清楚な佇まいと壇蜜を凌ぐ官能的な姿態で、多くのファンを獲得した。私もそのひとりだった。少し東南アジア系を思わせる表情も魅力だったが、そのプロフィールはすべて秘密、秘密だった。

   そして、昨年夏(2012年)に突然引退を表明して消えてしまったのだ。まるで自分のガールフレンドが目の前から消えてしまったような寂しさを感じたものだ。それが、このところ彼女の「消息」がポストに出始め、未公開写真がグラビアを飾り、彼女のあの姿を再び見られると喜んでいたのだ。

   アサ芸にもYURIファンがいたに違いない。予期せぬところで再会を果たしたなどといっているが、血眼になって探し求めたのであろう(推測だが)。しかし、それがDVDショップで出会った、AVだったというのがショックである。タイトルは「続・素人娘、お貸しします VOL.63」(プレステージ)。仮名で柏木美玲、22歳、家事手伝いとなっているそうだ。

   間違いであってくれればいい。そういう私の切なる願いは、アイドル評論家の織田祐二が打ち砕く。「顔や胸の谷間のホクロの位置が完全に一致しており、YURI本人だと断定できます」

   アサ芸は「本番AV嬢だったんですね(苦笑)」と書く。私にとっては苦渋の選択だったが、すぐにそのDVDを通販で買って取り寄せたこと、いうまでもない。

女性たちはiPhone電子書籍で何を読んでいるか?ボーイズラブ人気

   『週刊文春』の「ワイセツ戦線異状あり」がおもしろい。今回は25歳の文春記者が「オンナの性欲」最前線に突撃している。まずはTENGAの女性版「iroha」に挑戦。とはいっても、触って感触を確かめているだけだが。

   次はお決まりの渋谷円山町にある女性専用バイブの店へ。その後、午前3時過ぎに編集部で女性向けAVを見てこう感想を漏らす。「私がイメージしていたAVとはずいぶん違う。なんだか男女とも綺麗だし、卑猥な言葉を言うわけでもないし、大げさな演技とかもないし......見ていて正直、ちょっとうっとりしちゃいました」

   そこから、これもお決まりのBL、ボーイズラブ、同性愛ものへと行く。店頭でBLを買うのがためらわれる女性たちがケータイでBLを読むことが多くなっている。eBook Japanは昨年3月の調査で、iPhoneで電子書籍をダウンロードしたユーザーのうち女性は60%で、売り上げランキングを見ると、1位が少女マンガ「僕等がいた」で、3位にBLコミックが入ったそうだ。そういえば、3月12日(2013年)のJ-CASTに「文化庁配信電子書籍でダウンロード数トップ『エロエロ草紙』の中身は『男子の妄想』」という記事があったな。

「文化庁は2013年2月1日から、『文化庁eBooksプロジェクト』として、国立国会図書館のデジタル化資料のうち、有識者により選定された13作品を電子書籍化・実験的に配信していた。配信は3月3日に終了し、実験結果が9日に公表された。
   それによると、配信期間中のダウンロード数1位は酒井潔の『エロエロ草紙』で1万1749件、2位以下に芥川龍之介の『羅生門』(1万163件)、同じく芥川の『河童』(8428件)が続いた。このほか「絵本江戸紫」(1765年)、『平治物語〔絵巻〕』(1798年)などの古典籍や、竹久夢二、柳田國男、夏目漱石、永井荷風、宮沢賢治などの作品が配信されていた。
   これらそうそうたる『ライバル』を押しのけて、今回1位に躍り出た『エロエロ草紙』。そもそもなぜラインアップされたのか。1930年11月に出版されるはずが、『公序良俗を乱す』との理由で製本中に発禁処分を受けた。その後、長らく日の目を見ていなかったのだが、国立国会図書館デジタル化資料としてインターネット上に公開されると、その『露骨過ぎる』タイトルがネット住民から『人気』を集め、11年中ごろからサイトのアクセス数ランキング首位に君臨するようになった。
   このデジタルデータのアクセス数や、国会図書館内での閲覧実績などを重視して、文化庁が配信ラインアップを絞り込んだため、『エロエロ草紙』には異論も出たものの、『やはり外せない』となったそうだ」

   中味などどうでもいいのだ。やはりエロは強い!ということか。

「アベクロ・バブル」の陰で中小企業10万社倒産!今月末で延命法打ち切り

   話はガラッと変わるが黒田東彦が日銀総裁になって、『週刊現代』はアベノミクスとかけて「アベクロ・バブル」と呼んでいる。表紙にも全国民必読と謳って、安倍総理のブレーン、浜田宏一・イェール大学名誉教授&国際金融担当内閣参与にインタビューしている。浜田教授は黒田総裁を「人格、見識ともに素晴らしい方だ」と評し、今後の株高、円安についてはこう述べている。

「学者として言えば、1ドル100円前後が妥当。長期的に110円に落ちつくと、競争力から考えて少し行き過ぎでしょう。もっとも名目為替レートや株価は、よく反転が起こるものですが。日銀が適正な政策に転ずれば、まだまだ上昇する予兆があります」

   これからが「アベクロ」バブル本番か。自動車大手や重機の一部では一時金の満額回答が相次ぐという明るいニュースもあるが、私が心配するのは「モラトリアム法(中小企業金融円滑化法)」が3月末で切れることである。中小企業の延命策だったこれがなくなることで倒産は10万社に及ぶという予測もある。バブルで浮かれているのはごく一部の企業と金持ちだけではないのか。実態の伴わない好景気報道に踊らされないようにすることこそが肝心であろう。

   同じ週刊現代で「大研究 ああ、東京大学」という特集をやっている。東大にガリ勉してやっと入った学生が、周りについて行けず苦労している話や、メガバンクに就職したが、東大卒がいない支店に配属されたために、みんなから弄られる若手東大卒の話が出てくる。東大を出たからといって、人生の幸せが保障されているわけではないのはいうまでもないだろう。

   昔話で恐縮だが、週刊現代の編集長時代に「犯罪を犯した卒業生の多い大学」ランキングというのをやったら東大がダントツで多かった。公務員になって汚職や収賄で捕まるケースが多いのである。「どこの大学を出た人間が幸せな人生をおくっているのかランキング」というのをやったらどうか。きっとトップは東大や京大ではないと思う。

樹木希林「全身ガン」告白!「ここまで生きたからもういいんじゃないの」

   「わが母の記」で日本アカデミー賞最優秀女優賞に輝いた樹木希林が、受賞挨拶で「自分は全身ガン」だと告白して、大きな話題を呼んだ。『週刊新潮』は樹木にインタビューしている。彼女は文学座に入り強烈な存在感で個性派俳優の地位を築き上げてきた。ロッカーの内田裕也との結婚生活も大きな話題になった。

   だが、網膜剥離で左目を失明し、乳ガンを患った。右乳房の全摘手術を行ったが、それが転移しているというのだ。彼女の生き方は凄味さえ感じさせる。

「もう70歳を過ぎたらね、もうこの歳になったら他人に文句を言われなくてもいいわよねって思ってるんです。ここまで生きたからもういいんじゃないのってね、あはははは。でも別にね、何か覚悟を決めてるとかそんな素晴らしいものではないの。ただ、欲がないだけ。あたしは欲がないの。いや、まったくというわけじゃなくて、みんなとは欲をかくところが違うのかな」

   困った夫の内田については、こう豪快に笑い飛ばしている。「内田さんなんかね、『お前な、頼むから死ぬときは独りで死んでくれよな。俺は連れていかないでくれ』って言うんですよ。あっはっはっ。俺を連れていかないでくれだなんて、もう笑っちゃって笑っちゃって」

   いましばらく彼女の演技を見ていたいとつくづく思う。

対談「曽野綾子・櫻井よしこ」のちょっと頷けるこんな話「男らしい男がいない」

   週刊ポストで曽野綾子と櫻井よしこというおっかない二人が対談している。私はこの人たちと考えをかなり異にするが、こんな話には頷けるところもある。

「曽野 先日、家でテレビを観ていたら、『グレン・ミラー物語』という古い映画をやってたの。主人公は売れないドサ回りの楽団から成功して、有名になります。それから彼は、もう生活は何とかなるからと、志願して戦争に行くんです。その時、奥さんに『怒ってるか?』と聞くんですが、奥さんは『怒ってるわよ』と答えるの。でも、『志願しなかったら、もっと怒ったわ』って。そしてクリスマスの街に前線のどこかからグレン・ミラー楽団の音楽が流れるんですけど、その時、彼は飛行機事故ですでに死んでいるんですね。家族プラス、もっと大きな目的がある人というのはやっぱり素敵ですね。
櫻井 そういうことをズバリと言えるのが、曽野さんの魅力的なところですね。それが素敵だといえるような価値観は、戦後の日本ではよしとされてこなかった。でも、家族プラス『公』を守るというのは、かつての日本にはあったことだし、男性を魅力的にする大事な要素だと思います」

   彼女たちの「公」は、国のために命をかけるという意味だろうが、国の間違った政策に異を唱え、反原発に命をかけることも男らしいといえるはずである。たしかに男らしい男がいなくなってきたと、私も思うがね。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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