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樹木希林「全身ガン」告白!「ここまで生きたからもういいんじゃないの」

   「わが母の記」で日本アカデミー賞最優秀女優賞に輝いた樹木希林が、受賞挨拶で「自分は全身ガン」だと告白して、大きな話題を呼んだ。『週刊新潮』は樹木にインタビューしている。彼女は文学座に入り強烈な存在感で個性派俳優の地位を築き上げてきた。ロッカーの内田裕也との結婚生活も大きな話題になった。

   だが、網膜剥離で左目を失明し、乳ガンを患った。右乳房の全摘手術を行ったが、それが転移しているというのだ。彼女の生き方は凄味さえ感じさせる。

「もう70歳を過ぎたらね、もうこの歳になったら他人に文句を言われなくてもいいわよねって思ってるんです。ここまで生きたからもういいんじゃないのってね、あはははは。でも別にね、何か覚悟を決めてるとかそんな素晴らしいものではないの。ただ、欲がないだけ。あたしは欲がないの。いや、まったくというわけじゃなくて、みんなとは欲をかくところが違うのかな」

   困った夫の内田については、こう豪快に笑い飛ばしている。「内田さんなんかね、『お前な、頼むから死ぬときは独りで死んでくれよな。俺は連れていかないでくれ』って言うんですよ。あっはっはっ。俺を連れていかないでくれだなんて、もう笑っちゃって笑っちゃって」

   いましばらく彼女の演技を見ていたいとつくづく思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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