窃盗団によって韓国に持ち去られた長崎・対馬の観世音菩薩坐像の返却を拒否している寺の僧侶が、14日(2013年3月)にいきなりやってきた。狙いはなんなのか。仏像所有者の観音寺からは文字通りの門前払いとなり、読経だけして引き揚げていった。
「倭寇強奪の証拠はない。思い出すと悲しいので捨てた」
韓国からやってきたのは、仏像は自分たちのものと主張する浮石寺の僧侶2人と前国会議員、市民団体メンバー、通訳ら6人だ。観音寺など対馬の寺や神社から仏像・神像を盗んだ窃盗団はほどなく韓国内で捕まり、仏像などもただちに返却されるはずだった。ところが、浮石寺が「その昔、うちから盗まれたもの」と主張し、裁判所もこれを認める決定を出したことから、ことはおかしくなった。
浮石寺側は倭寇が強奪した仏像だと主張するが、その根拠を求められると「根拠を示す鑑定書は仏像を失ったときに、思い出すのが悲しいので捨てた」と見てたかのように言う。倭寇が出没したのは500~600年前のことである。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト