きのう14日(2013年3月)、韓国・釜山からの船で長崎・対馬にやって来たのは韓国の僧侶の一行だった。アポなしでいきなり観音寺を訪問したが、住職は不在だった。一行はお土産のマスコットを見せて、お経をあげて帰っていったが、訪問の意味がよくわからない。
バカにするな!マスコット仏像持って「参拝にやってきた」
ことの発端は昨年10月(2012年)に対馬市内の県有形文化財に指定されている「観世音菩薩座像」(観音寺)、国の重要文化財「銅造如来立像」(海神神社)、「大蔵疆」(多久頭魂神社)が、韓国の窃盗団に盗まれた。合わせて約12億円の価値があるとされる。
日本政府の要請で、韓国警察は今年1月(2013年)に窃盗団を逮捕し、仏像なども回収された。ところが、観音寺の本尊「観音座像」について、韓国中部の 「浮石寺」が「仏像は韓国で作られたもので、不法に国外に渡った」「650年前に日本に略奪されたものだ」として、日本へ返還しないよう裁判所に訴え、裁判所がまた「はっきりするまで日本に引き渡してはならない」という仮処分を出した。
そしてきのうだ。午前10時過ぎ、連絡船で韓国の僧侶がやってきた。「友好の証」として別の仏像や浮石寺のマスコット仏像なども持って来たが、「訪問の目的はとくにありません。参拝のためにやってきました」というが、アポなしだったため住職も不在で、山門前で経文を唱えてそのまま引き上げていった。「住職と話したかった」というのだが、いまひとつ訳がわからない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト