中国汚染大気が直撃!高齢者は「慢性的閉塞性肺疾患」、子供は「肺の成長阻害」
「特に高齢者と乳幼児は抵抗力や免疫力が低いですから、慢性的に吸い続けているとCOPD(慢性的閉塞性肺疾患)になりやすい。最近、都市部の高齢者で呼吸器系疾患が多いのも、PM2・5の影響があると思われます。COPDは高齢者、特に八十歳以上の肺疾患で亡くなる方の死亡率第一位です。(中略)抵抗力の弱い乳児や子供も同様です。子供の場合は肺の発達成長の段階においてこういう疾患に遭うと、肺胞の正常な機能が保てなくなるといわれています。肺そのものの成長が鈍くなってしまうこともありえるんです。
また、PM2・5は発ガン性物質でもあるので、肺胞周囲におけるガンのリスクが高くなります」
『週刊文春』でこう話すのは大阪医科大学の河野公一教授だ。
文春と『週刊新潮』が中国から飛んでくるPM2・5と黄砂の恐ろしさをこれでもかと特集している。両誌の内容はほぼ同じなので、巻頭でやっている週刊文春を見ていくことにしよう。
朝のワイドショーでも連日のようにやっている「煙霧」だが、これに花粉症がからむと、私のように20年以上になる由緒正しい花粉症患者は地獄である。私事で恐縮だが、先週土曜日(2013年3月9日)は暖かいを通り越して暑い日だったが、都心は台風のような強風が吹いたため、目は痒いしクシャミは出る最悪の日だった。神田駅前の居酒屋「新八」でシーズン最後のカキ鍋を食べようと入ったのだが、目と鼻がグジュグジュで食べた気がしなかった。
「煙霧」というのは寒冷前線の接近に伴って空気が滞留し、地表付近の土埃やちりなどが巻き上げられて、水平方向に見通せる距離が10キロ未満になる気象現象のことだそうだが、週刊文春は気象庁が発表している「煙霧」というのは大本営発表で、中国へ配慮して「黄砂」といわないのではないかと噛みつく。
さらに、上記のような健康への被害が心配され、PM2・5のような微粒子だと「肺胞にまで到達し、血液やリンパ節に移行していく。ちょうど肺への沈着率が高くなる大きさなのです」(河野教授)。そのうえ、中国では規制の緩いアスベストまでが飛んできている可能性もあるというのである。北京から南西に約300キロのところにある中国スモッグワースト1位の都市(河北省)へのルポも敢行している。7歳の子供を連れた50代の工員はこう話している。
「春になると砂や煙が宙を覆って、真っ白で空も見えなくなってしまう。七、八年前に大きな工場ができてからというもの、小さい子供に気管支炎が増えている。発疹が出ることもある」
工場から離れた市の中心部に子供を住まわせたら、発疹が自然と消えたという。
石原環境相に危機感なし…やっと中国に「排出抑制要請」したら門前払い
さらに週刊文春は2007年に世界銀行が中国の大気汚染・水質汚染に関するレポートを発表し、大気汚染と室内の空気汚染で年間約70万人が死んでいると述べられているのに、中国政府がその部分を削除するよう仕向け、最終版からはこの記述がなくなっていると書いている。
中国側へ「汚染物質抑制要請」をするべき石原伸晃環境大臣だが、なかなか腰を上げず、ようやく中国側に申し入れたところ、中国側は日本への影響を認めず門前払いされたという。中国側からすれば、お前のところは福島第一原発事故で放射能をばらまいたではないか、そんなことを言われる筋ではないということなのかもしれない。
こうしたPM2・5対策としては空気清浄機が必須だというのだが、中でもスエーデン製の「ブルーエア」が効果が高いそうだ。だが、20畳対応で8万円弱、半年ごとに交換しなくてはならないフィルターが8400円と値段も高めである。庶民はせめて帽子にメガネ、マスクぐらいで自衛するしかないようだ。
被災者たちのもっともな批判…奇跡の一本松モニュメントに1億5000万円
陸前高田市の高田町では、大津波のために7万本あった松がほとんどなぎ倒され、唯一残った高さ27メートル、樹齢173歳の松が復興のシンボルとなり、「奇跡の一本松」と呼ばれている。週刊新潮はその松が樹皮の生木部分以外はすべて人工的に復元され、まるでミイラのようなものとして残ることになったことへ疑義を唱えている。
この松は昨年5月(2012年)に新芽が出ず、完全な死が見極められたため、市の主導で震災モニュメントとして復元されることが決まったのだが、その総工費はなんと1億5000万円になった。しかも10年しか持たず、永久保存ではないのだ。当然ながら、地元住民からも批判が出てきた。街や道路の整備、仮設住宅に住む人たちの復興住宅費用に充てるべきではないかというものだ。もっともである。
費用そのものは寄付金と全国から寄せられた義援金を充てているようだが、サイボーグにようにして残すのでは見るに忍びないという声も多くある。それに、この奇跡の松のDNAを残そうという試みが成功しており、苗木として育ち始めているそうである。私もこの苗木を育て、大きくなったら海岸に植えて「奇跡の一本松ジュニア」としてみんなで守っていけばいいのではないかと思う。
元秘書も呆れたX大臣の下半身…「将来の総理大臣」と持ち上げてた安倍首相
今週いちばん気になったタイトルは『週刊アサヒ芸能』の「安倍内閣『現職閣僚』を襲った公然ワイセツ写真」である。アサ芸には失礼だが、「ホントかいな?」と読んでみたら、これがなかなか筋がよさそうなのだ。
巻頭でモザイクはかかっているが、女性のかなりきわどい写真が4点も載っている。この写真、安倍内閣の現職閣僚Xと彼が慰安旅行で行った先のコンパニオンのようで、芳本美代子風な彼女とのツーショットと彼女のベリー・ディープなプライベート写真なのだそうだ。日付は古く1991年11月24日。なぜこんなものが流出してしまったのか。X大臣に近い知人がこう語る。
「Xさんの車の中に置いてあったものを夫人が発見し、浮気を疑った夫人は親しい人物にその写真を見せて相談。その際にコピーしたものがいつの間にか流れてしまったようです」
ワイセツ写真の中には公道上で撮影されたものもあるそうだが、それは違法行為である。さて、Xなる人物は誰なのか。アサ芸はこう書いている。「かつてX氏の政治資金パーティで安倍総理、麻生太郎副総理(72)ら幹部が演説し、『将来の総理大臣だ』と持ち上げていました」(政治ジャーナリスト)
この御仁、2005年の郵政選挙のとき、元秘書にまで「X(の下半身)があまりひどいから私が立候補したいくらいですよ」といわれていたようである。アサ芸がXの事務所に問い合わせると、弁護士を通じてこう回答があった。
「(旅館の女性は)たまたま居合わせたコンパニオンではないかと思うが、だいぶ昔のことなので記憶がはっきりしていない。いかがわしい写真については記憶にないし、自分が撮ったものではない」
これを読むと、彼女と写真を撮ったことは認めている。編集部が見せたであろういかがわしい写真については、自分が撮ったのではないが、誰かに撮らせたことを暗に認めているようでもある。
民主党がX大臣にかんする爆弾情報を用意しているのではないか。それが炸裂すれば安倍内閣には致命的になるやもしれないとアサ芸は書いているが、今の民主党にそれだけのパワーがあるとは思えない。だが、これがアサ芸のいうように「現職閣僚」であれば、ほかの週刊誌も後追いするのではないか。続報を期待したい。
東電社長「週刊文春・池上彰インタビュー」応じた計算とユル~イ中身
廣瀬直己・東京電力社長が週刊文春に登場して、池上彰の「誌上喚問」に答えている。池上が、「文春は原発事故以来、東電の責任を厳しく追及してきた雑誌」なのによく応じましたねとやや驚いているように、登場させたことは『快挙』である。
廣瀬は「確かにだいぶお叱りをうけているという認識はございました。しかし、私どもの立場ではどんな媒体でも我々の考えをお話しできるのであればありがたいことだと考えています」と答えているが、額面通りには受け取れない。週刊文春、池上彰というブランド。それに付け加えれば、池上ならさほど厳しいことは聞くまいという計算があったのではないか。予想通り、内容は通り一遍で、さして新しいことはないし、激しく斬り込んでいない。強いてあげればこういうところか。
「池上 ただ、例えば敦賀原発のように日本原電が調査して活断層ではないとした場所が、別の学者が見たら一目瞭然で『活断層だ』と判定されてしまうと、そもそも今までの調査が非常に電力会社にとって都合のいいいい加減なものだったと思いますね。
廣瀬 そういう批判を受けるのも仕方ないかもしれませんね」
旧東電トップたちの刑事責任にも言及してほしかったね。