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東電社長「週刊文春・池上彰インタビュー」応じた計算とユル~イ中身

   廣瀬直己・東京電力社長が週刊文春に登場して、池上彰の「誌上喚問」に答えている。池上が、「文春は原発事故以来、東電の責任を厳しく追及してきた雑誌」なのによく応じましたねとやや驚いているように、登場させたことは『快挙』である。

   廣瀬は「確かにだいぶお叱りをうけているという認識はございました。しかし、私どもの立場ではどんな媒体でも我々の考えをお話しできるのであればありがたいことだと考えています」と答えているが、額面通りには受け取れない。週刊文春、池上彰というブランド。それに付け加えれば、池上ならさほど厳しいことは聞くまいという計算があったのではないか。予想通り、内容は通り一遍で、さして新しいことはないし、激しく斬り込んでいない。強いてあげればこういうところか。

「池上 ただ、例えば敦賀原発のように日本原電が調査して活断層ではないとした場所が、別の学者が見たら一目瞭然で『活断層だ』と判定されてしまうと、そもそも今までの調査が非常に電力会社にとって都合のいいいい加減なものだったと思いますね。
廣瀬 そういう批判を受けるのも仕方ないかもしれませんね」

   旧東電トップたちの刑事責任にも言及してほしかったね。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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