米国相手に本当に国益守れるのか
テレビ朝日政治部の藤川みな代記者は、舞台裏をこう解説する。「200人近い議員がいましたが、意見を言ったのは20人ほど。反対派のなかにもあきらめムードがありました。自民党は最後はまとまる政党だとして、党内の争いを外部に見せてはいけないという声が反対派のなかにもありました。反対派の意見を幹部が引き取って文言修正で拍手で了承という、自民党ではよくある流れになりました」
羽鳥「先の衆院選でTPP反対で当選した人もいると思いますが、今回の決定はどういう影響が出てきますか」
藤川「安倍内閣の支持率も高く、世論調査でもTPP参加への一定の支持があり、あまり大きな火種にはならない見通しです」
安倍はあす15日に交渉参加を表明する予定だが、問題は今からTPP交渉に参加して国益をしっかり守ることができるかどうかだ。「そもそも総研」コーナーで、元外交官の孫崎享氏は悲観的な見方をしていた。これまでは国内の攻防だったが、これからはいよいよアメリカはじめ諸外国とのタフな交渉が始まる。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト