12億人のカトリック信者の頂点に座るローマ法王を決めるコンクラーベが、日本時間13日(2013年3月)午前零時半から始まった。投票権を持つ115人の枢機卿のなかから、3分の2以上の票を得た人が新しい法王になる。
3年近くも決まらず、業煮やした信者が枢機卿軟禁
投票が行われるのはミケランジェロの傑作『最後の審判』が書かれたシスティーナ礼拝堂。枢機卿が聖歌を歌いながら礼拝堂に入り、扉には鍵がかけられた。
新法王が決まると、礼拝堂の煙突から白い煙が流れ、決まらないと黒い煙だ。1回目の投票は真っ黒な煙だった。
笠井信輔アナによると、コンクラーベがなかなか決まらないのは、立候補者がいない状態からスタートするためだという。「誰の名前を書いてもいい状態から3分の2の票を得るにはとても大変なんです」
1268年には2年9か月かけてもまだ決まらず、信者が「鍵をかけて話し合いで決めろ!」と怒り、実際に鍵をかけたことからコンクラーベ(ラテン語の『鍵をかける』)と言われるようになったらしい。
事実上の候補者は20人。「身体検査」もあるらしい
キャスターの小倉智昭「どんなに大国の大統領や首相よりも12億人の信者がいるわけで、世界で最も重いという感じではあるよね」
デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「だいたい20人の中から選ぶようですよ、スキャンダルもあるわけでかなり難しい」
有力視されているのは次の4人。これまで法王がなかなか出ない地元イタリアのスコラ枢機卿(71)、選ばれれば史上初の黒人法王となるガーナのタークソン枢機卿(64)、1300年ぶりに欧州以外からという声もありカナダのウェレット枢機卿(68)、ブラジルのシェレル枢機卿(63)だ。
結論は2回目以降に持ち越されたが、「内情はドロドロしているという話もあり、どうなるのでしょうね」(小倉)。信者にとってはまさに「根比ーべ」か。