TPP自民反対派で罵りあい!元厚労相VS農林族「ちょっと待て」「威張るな」

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   「選良」としてはまことにお恥ずかしい次第だった。きのう11日(2013年3月)に開かれた自民党のTPP対策委員会第3グループ(厚生労働)合同会議で、ベテラン議員2人があわやとっくみあいという騒動を演じたのだ。TPPをめぐっては民主党も大揉めしたが、自民党もなかなか大変のようだ。「ニュースアップ!」コーナーで取り上げた。

まるで子どものケンカ…売り言葉に買い言葉

   怒鳴り合いとなったのはTPP対策委員会の西川公也委員長(70)と尾辻秀久前参院副議長(72)だ。西川は栃木2区選出の農林族、尾辻はTPP反対派で元厚生労働大臣としても知られている。

   会議冒頭、西川が立ちあがって発言しようとすると、隣の尾辻が「ちょっと待って、ちょっと座りなさい」と制した。これに西川が「命令調は…、命令調はないでしょう、命令調は」と食ってかかった。すると、立ち上がった尾辻が突然「なにが悪い!」と大声を上げた。西川も立ち上がり「なんだよ」

   尾辻「なんだよ!」

   西川「なんだって」

   尾辻「なにがなんだ!」

   西川「威張るなよ!」 

   尾辻「威張っているのは、そっちが威張っているからだろ!」

   売り言葉に買い言葉。まるで、こどものけんかである。

   西川「指名された通りにやってるんだ」

   尾辻「だからちょっと待ってくれって言ってるじゃないか」

   このあたりで別の議員が止めにはいる。いったんは収まったかに見えたが、尾辻が「いや、だから」と言いかけると、西川が「あんたも静かにしろよ!」

   尾辻「さっき声を張り上げるなって言ったのはあんただろうよ」

   再び立ちあがってにらみ合う。他の委員たちはうんざり顔だ。

   いったい、なぜ言い争いになったのか。会議後、尾辻が歩きながら報道陣の質問に答える。興奮は冷めた様子で、「無理やり日程を次々に。きょう(2013年3月11日)のこの会議もきょうになって決めたんじゃない。大事なことを議論するんだから、日程をもう少しきっちり議論した方がいいということを言ってるんで。それだけだよ」

安倍首相14日に「TPP参加表明」で焦り

   司会の羽鳥慎一「大事なことですから、議論が白熱するのはいいんですが」

   コメンテーターの宮田佳代子(城西国際大学非常勤講師)「本論で戦ってほしいですよね。何だとは何だよみたいな、醜いですよね」

   舘野晴彦(月刊『ゲーテ』編集長)は「70歳過ぎたベテランの方々が…。あまりにもなと思いますよ」と呆れ顔だ。

   小松靖アナが解説する。「2人ともTPPに賛成・推進の立場ではないので、賛否の対立ではないんです。これによって浮かび上がるのは、自民党のなかでTPP交渉参加について意見がしっかりまとまっておらず、党内世論が形成され切っていないということではないでしょうか」

   こうしたなか、安倍晋三首相は14日にもTPP交渉参加の表明をするとみられている。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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