津波被災者「どんな堤防作っても逃げるまでの時間稼ぎ」
石原は「津波の被害に遭わないためには、とにかく逃げることです」と話す。コメンテーターの青木理(ジャーナリスト)は「2年前の津波で岩手県釜石市の小学生に1人の犠牲者も出なかったのは、警報が出てすぐに高台に逃げたから。とにかく山などの高いところに逃げることが重要ということなんですね」と語る。いくら観測機器が発達しても、その警報を聞いて逃げなければ意味はない。
司会の羽鳥慎一「三陸を取材して地元の人たちが話していたのは、高い防潮堤を築いても、それは津波が街中に流入してくる時間稼ぎにしかならない。水が流れ込んでくるのは止められないということでした」
まず海岸沿い地域に避難路を作り、逃げる時間を確保するために防潮堤という順番だろうと思うが、いま進められている国の防災計画はとにかくデカい防潮堤を作れということ。コンクリート公共事業で建設関係は潤うのだろうけれど、東日本大震災の教訓は、どんな防潮堤でも大津波は食い止められないということじゃなかったか。天災は忘れたころにやってくるんだ。また、同じ悲劇が起こるぞ。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト