司会のみのもんたが「強い、たしかに強い。井端(中日)がいなくても勝てたのかもしれない」なんていう。ちょっと勝つとすぐこれだ。オランダのピッチャーがへっぽこだっただけなのに…。ま、それはともかく、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、日本が決勝トーナメント(準決勝)一番乗りにはなった。
オランダのへっぽこピッチャー相手にコールド勝ち
それまで日本はとにかく打てなかった。前の台湾戦だって、9回までリードを許していたのが、鳥谷(阪神)のきわどい2盗と井端のヒットでやっと同点に追いつき、 延長戦で中田(日ハム)の犠牲フライでやれやれてなもんだ。それがきのう10日(2013年3月)はがらり変わった。
初めて1番に座った鳥谷が先頭打者ホームラン。これが侍ジャパンの初ホームランというのだからいかにも遅い。これを皮切りに先発全員、毎回の17安打、6ホームラン(松田、内川、稲葉、糸井、坂本)だ。投げては前田健(広島)が5回を1安打9奪三振の好投で抑え込んだ。結果、16―4というコールド勝ちだった。
山本監督もホッとしたことだろう。「こんなにホームランが出るとは。台湾戦でチームがひとつになって、神様がご褒美をくれたのか。ここまで変わるとは思わなかった。米国行きが決まったからには頂点を目指す」と冷静だった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト