チェルノブイリより深刻!福島原発の小児甲状腺がん予測
『フライデー』がすっかり自信を失ったWBCメンバーの杉内俊哉(巨人・32)の不倫キスと涌井秀章(西武ライオンズ・26)の「美女お持ち帰り」を撮っている。杉内のキスシーンがいい。WBCの宿舎になったホテルの別の部屋に長年付き合っているという不倫女性を泊まらせ、その部屋を訪ねた杉内がカーテンを開け放ったまま彼女を抱き寄せ抱擁シーンが始まった。その後あわててカーテンを引いたそうだが後の祭りである。
今週のフライデーの見所はこれではなく、「総力特集『原発&放射能危機』これからが本番!」である。東京電力は3月1日に福島第一原発の構内を公開した。廃炉に向けて前進していることを示したかったのだろうが、1~3号機は依然として報道陣も近づけない状態で、道のりが遠いことを印象づけてしまった。
気になる話をドイツの物理学者で放射能研究の専門家、アルフレッド・コーブレイン博士が語っている。「私はドイツ、ポーランド、ウクライナで20年以上に亘ってチェルノブイリ事故の影響を調査してきましたが、このたび原発事故が起こった2011年の福島の早期新生児死亡率(生後7日未満の乳児の死亡率)を調査して、驚きました。事故から2ヵ月後の5月の死亡率が、1000人中7人にも達していたのです。原発事故が起きなかった場合の予想値と比べれば約3倍にも達します。(中略)原発事故由来のセシウムの影響が強く疑われます」
また、福島の子どもたちの健康状態の調査を続けている深川市立病院の松崎道幸医師は、「現時点で、福島の子供達から3800人に1人の割合で甲状腺がんの発生が予測されていることが分かりました。チェルノブイリ事故の5~7年後に、医師の山下俊一氏らが行った調査では、甲状腺がんが発見された子供達は1万4000人に1人でした。すでに福島ではそれを上回る甲状腺がんの発生が予測されているのです。今後福島でチェルノブイリ以上のことが起きるのは、残念ながらほぼ確実なのです」と話している。
これがもうすぐ2年を迎えようとしている福島第一原発事故の現実なのである。だが、テレビや新聞は東日本大震災の復興が遅々として進んでいないことは取りあげるが、放射能に関しては、忘れ去ったかのようにして触れないのはどうしたことか。