イタリアの中道右派を率いるベルルスコーニ前首相(76)に7日(2013年3月)、禁固1年の有罪判決がイタリア北部のミラノ地裁であった。野党有力議員と大手保険会社幹部が金融機関買収で交わした電話を捜査当局が盗聴、その内容を首相だったベルルスコーニが違法に入手し、弟が経営する新聞に掲載させて野党を貶めたという罪だ。
少女買春、脱税と立て続けの判決も「カエルの面になんとか」
この判決にベルルスコーニは「裁判を利用して自分を消そうとしている。許し難い政治的迫害だ」と反論し、上告すると見られているが、収監はされないのだという。イタリアの法律では、2年以下の禁固刑の場合、75歳を過ぎていれば収監を免れるからだ。
18日には少女買春の判決も予定されていて、有罪なら禁固刑だが、こちらも2年を上回るかどうかは微妙だという。さらに、さらに、今月中に脱税事件の2審裁判がある。昨年10月(2012年)の1審判決では禁固4年が言い渡されているから、今度こそ収監となりそうだが、今年中に時効期限が来る。イタリアでは裁判中も自公がカウントされるので、ひょっとすると収監を免れるかもしれない。
笠井信輔アナ「まさか首相時代に決めたルールではないでしょうね!」
これだけ犯罪に問われながら収監できない抜け穴だらけのお国柄、ただ笑うしかない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト