札幌高裁も総選挙違憲!安倍首相開き直り「自民党案をみんなが飲めばいいんだよ」

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   「1票の格差」をめぐって先の衆院選の無効を求める一連の訴訟で、札幌高裁はきのう7日(2013年3月)、前日の東京高裁の「憲法違反」という判断からさらに踏み込んで、国会が決めた「0増5減」は「必要最小限の改定にすぎない」とした。「0増5減」では最高裁判断をクリアしていないというわけだ。ただ、選挙の無効は認めなかった。今後も同様の判決が続くも のと見られる。

「0増5減やってればあんな判決にならなかった」

   この日の衆院予算委でも民主党の細野幹事長が、東京高裁判決を踏まえて「立法府の怠慢といわれても仕方がない。逃げないでください」と定数削減を進めるよう求めた。これに安倍首相は「逃げないでといういい方は失礼だ。わが党は0増5減を早くから出していた。これをやっていれば、区割りも終わっていて、あんな判決にはならない」といきり立った。

   自民党の石破幹事長が今月半ばまでに「抜本的見直し案」をまとめると語ったことについて、細野が「党の案をもってきてください」と詰め寄ると、安倍は「与党案をみなさんが飲み込めばいいこと」と開き直り。さすがに、細野は「傲慢だと思いますよ。与党案ができたらお前たち飲めってということですか」とかみついた。

「1票の格差」と「定数是正」ごちゃ混ぜ議論

   司会のみのもんた「ムダな論戦だね。やるかやらないか、安倍さんがはっきり答えればいいんだ」

   しかし、与良正男(毎日新聞論説委員)はこう指摘した。「去年(2012年11月)の党首討論で、野田さんとの間でやりましょうとなっていた。いま尻に火がついたが、やる可能性は少ないと思いますよ。そもそも、1票の格差と定数是正がごっちゃになっているんです」

   定数削減については「うそつきの公算なお大」というフリップを出し、「何度も言いましけど、自分たちでは決められないと思います。1票の格差をなくすにはどうしたらいいと思いますか」と逆にみのに聞く。

   みの「減らしたら?」

   与良「減らすだけではダメ。比例代表にしてしまえば(1票の格差は)なくなる。死に票もなくなる。これも選択肢のひとつでしょうね」

   自民党も民主党も小選挙区制はそのままにと言っているが、与良は「得票率30%、40%で300議席取っちゃうことに、有権者は疑問も感じていると思う。だから選挙制度を見直したほうがいい」という。

   みの「中選挙区にしたらどうなんですか」

   与良「それも選択肢だが、各党利害が一致しないから結論を出すのは無理です。だから第三者機関かなにかで議論する方が…」

   「うそつき」とはそういう意味だと。これじゃぁ大変だ。「違憲判決」が続いても、安倍が案外けろっとしているのは、たかをくくっているということか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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