「1票の格差」と「定数是正」ごちゃ混ぜ議論
司会のみのもんた「ムダな論戦だね。やるかやらないか、安倍さんがはっきり答えればいいんだ」
しかし、与良正男(毎日新聞論説委員)はこう指摘した。「去年(2012年11月)の党首討論で、野田さんとの間でやりましょうとなっていた。いま尻に火がついたが、やる可能性は少ないと思いますよ。そもそも、1票の格差と定数是正がごっちゃになっているんです」
定数削減については「うそつきの公算なお大」というフリップを出し、「何度も言いましけど、自分たちでは決められないと思います。1票の格差をなくすにはどうしたらいいと思いますか」と逆にみのに聞く。
みの「減らしたら?」
与良「減らすだけではダメ。比例代表にしてしまえば(1票の格差は)なくなる。死に票もなくなる。これも選択肢のひとつでしょうね」
自民党も民主党も小選挙区制はそのままにと言っているが、与良は「得票率30%、40%で300議席取っちゃうことに、有権者は疑問も感じていると思う。だから選挙制度を見直したほうがいい」という。
みの「中選挙区にしたらどうなんですか」
与良「それも選択肢だが、各党利害が一致しないから結論を出すのは無理です。だから第三者機関かなにかで議論する方が…」
「うそつき」とはそういう意味だと。これじゃぁ大変だ。「違憲判決」が続いても、安倍が案外けろっとしているのは、たかをくくっているということか。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト