昨年(2012年)12月に行われた衆議選の「1票の格差」をめぐる裁判で、東京高裁はきのう6日(2013年3月)、「違憲」判決を言い渡した。格差是正の時間があったにもかかわらず、「違憲状態」のまま選挙が行われたことは「看過できない」と国会の対応を強く批判した。
去年の衆院選で最大の格差となったのは、千葉4区と高知3区だ。千葉4区は議員1人選出に有権者約50万人、高知3区では約20万人で、その差は2.43倍にもなる。
何だったのか!「やりましょうよ」(野田首相)、「約束します」(安倍総裁)
昨年11月の党首討論を振り返る。当時の野田佳彦首相が「今週末の16日に解散してもいいと思っています。ぜひ国民の前に約束してください」と迫ったのに対し、安倍晋三自民党総裁は「私たちはまずは0増5減、これは当然やるべきだと思います。今、この場でしっかりやっていくと約束しますよ」と力強く応じた。
たしかに0増5減の法律は成立したが、具体的作業が間に合わず、違憲状態のまま選挙に突入した。原告側は選挙の無効を求めていたが、是正が期待できることや弊害が大きいことも考慮して却下された。
司会の羽鳥慎一「違憲だけども無効ではない。これはどうですか」
コメンテーターの松尾貴史(タレント)「ギリギリ、もうここでラストチャンスですよと裁判所がいっている気がします。次は無効にしちゃうよ、というところまできている」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト